こんにちはマルチリンガルジョニーです!
みなさんはリスニングに関して次のような悩みを持っていませんか?
・教材の英語やフォーマル英語は聞き取れるけど、ネイティブ同士のカジュアルな会話が聞き取れない
・洋画のセリフが速すぎて簡単な日常会話シーンすら聞き取れない
・ネイティブの発音が明らかスペル通りじゃない気がする
このようにネイティブ同士の速い発音が聞き取れないのは音声変化(専門用語ではリエゾン)が理解できていないことが一因です。特に教科書英語は聞き取れる、スクリプトを見れば余裕でわかるとゆう場合は音声変化が聞き取りを阻んでいる主な原因である可能性が高いです。
発音記号学習を済ませて辞書通りの発音がわかるようになっても、英語は文になると単語同士が影響し合って音声が変化してしまいます。この音声変化に慣れていないと自分が予想している発音と実際の発音とにギャップが生じ、聞き取れなくなってしまうのです。
そんな悩みを解決すべく、この記事では音声変化の法則を独学で理解する学習法について解説していきます。
音声変化には連結・脱落・同化・弱形・変形など様々なパターンがありますが、この記事で色々と羅列しても読者の皆様にとってあまり有益ではありません。(具体例を知りたい人は途中紹介する僕自身の動画やおすすめの無料教材動画を参考にしてみてくださいね)
それよりも「独学で音声変化(リエゾン)を理解し、ネイティブの速い発音を聞き取るための耳を育てるにはどうすれば良いのか」という指針をメインにお伝えしていきたいと思います。
具体的には以下の構成で進めていきます。
・音声変化(リエゾン)の法則を学習すべき3つの理由
・音声変化学習3つのポイント
・音声変化学習のおすすめ教材(無料&有料)
この記事を読み終えれば具体的に何をどのように始めれば良いのかわかってしまい、「勉強法がわからないしまた今度勉強することにしよう」という僕が高校時代に濫用していた必殺技が使えなくなります。みなさんも観念して勉強モードに入りましょう。
ささっと読み終えてすぐに音声変化学習を実践してくださいね。
音声変化(リエゾン)の法則を学習すべき3つの理由
先ほど音声変化法則の理解はネイティブの速い英語を聞き取るのに不可欠という話をしましたが、「別に音声変化学習やらなくてもなんとかなるんじゃない?」と思っている方もいらっしゃるはずです。
そんな方に納得して学習を進めてもらうべく、リエゾンを学習するべき理由についてもう少し詳しく整理しておきます。具体的な学習方法だけ知りたいという方は音声変化学習3つのポイントから読み始めてくださいね。
・リスニング力の向上
・学習効率アップ
・なめらかな発音が習得できる
上記3つの理由を材料に『音声変化を学習すべき』という主張を展開しますので、各理由の是非について考えながら読み進めていただければと思います。
リスニング力の向上
音声変化学習をすべき第一の理由はリスニング力アップの効果があるということです。
イントロでも触れた通り、ネイティブ英語は文になると単語同士が影響し合い、発音がつながったり省略されたりと変化してしまいます。この音声変化への理解がないと『自分の脳内の英語発音』と『実際の英語発音』とにギャップが生じ、純粋な音声処理ができません。
聞こえてくる発音をそのまま英文に変換できないと、文法や前後の単語、文脈など他の知識を動員して発音を推測することに脳のリソースを使ってしまいます。そうなると速い会話では反応が遅れ、発音を推測している間に容赦無く会話が進んでしまい、聞き取れない地獄に陥ります。
それでも文脈があるだけまだ救いがありますが、発言が短い場合は音声を純粋に聞き取れないとジ・エンドです。百聞は一体験にしかずということで次の音声が聞き取れるか試してみましょう。
いかがでしょう?音声変化を学習したことがなければかなり難易度が高いのではないでしょうか。この音声はアメリカの番組ビッグバンセオリーからの引用で下記が実際のセリフです。
Probably shouldn't have done that.
Howard from The Big Bang Theory
・Probably shouldn't have done that.
・/ˈprɒbəbli/ /ˈʃʊd(ə)nt/ /hav/ /dʌn/ /ðat/.
再度繰り返し聞き直してみてください。英語スクリプトをみながら聞いても「え、速すぎ」「haveとか絶対言ってないやん」と感じるのではないでしょうか。これが音声変化の脅威です。どんな風に変化したのか理解していただくため、変化後の発音を頑張って発音記号で表してみましょう。
・Probably shouldn't have done that.
・/ˈprɒbli/ /ˈʃʊnə/ /dʌn/ /ðat/.
音声変化後の発音記号がわかったところでもう一度聞き直してみてください。発音記号で完璧に表しきれない部分もありますが、辞書通りのものと比べると発音記号が表す「視覚的な発音イメージ」と「実際に耳で聞く発音」がほぼ一致するはずです。
さて文になるとなぜこのように激しく発音が変化するのでしょう。
音声変化について少し理解を深めてもらうために、単語ごとに変化前・変化後の発音を比較してみます。
・Probably: /ˈprɒbəbli/ → /ˈprɒbli/
*/bə/の/ə/が消え、/b/も/bli/の/b/に同化
・shouldn't: /ˈʃʊd(ə)nt/ → /ˈʃʊn/
*/d/が/n/に吸収され/t/も/n/とhaveに挟まれてほぼ消失。
(/d/や/t/の舌を上歯茎で弾く動作が不要な/ˈʃʊn/は楽に発音できる)
・have: /hav/ → /ə/
*/h/と/v/がほぼ消失。残った/a/もより楽な/ə/に変化。
(/h/の息を出す動作と/v/の下唇を噛む作業がなくなり発音が楽に)
・done: /dʌn/
*変化なし
・that: /ðat/
*ほぼそのまま。/ð/が/d/と/n/のような発音になる場合あり。
(/ð/より舌の位置を/dʌn/の/n/と近づけることで発音が楽に)
上記のリストのように音声変化が起こるのは結局『楽に発音したいから』なのです。「そんなにいっぱい発音変化のパターンをいちいち覚えてられないよ」と思われるかもしれませんが、心配ご無用。
楽に発音するための音声変化の法則を理解し、その理解に基づき音声のインプット・発音練習を続ければ、必然的にネイティブの発音の感覚が身につき、リスニング力が向上していきます。(上記リストの詳しい解説が聞きたい方は以下の解説動画をチェックしてください)
「別にネイティブのカジュアルな英語聞き取れんくてもTOEICとかプレゼン・会議とかビジネス英語が聞き取れるだけでええわ〜」というそこのあなたも、音声変化は学ぶべきです。
結局音声変化は楽に発音するために起きている現象なので、会議や資格試験などで使われるフォーマルな英語でもその度合いが少し小さいだけで、音声変化は起きているのです。さらに議論がヒートアップしたり、プレゼンターが興奮したりすれば早口になり、発音がつながったり省略されたり確実に変化します。
まだリスニング学習を始めたばかりという初心者の方も、長年英語を聴きまくって頑張ってきたのにリスニングに苦戦しているという方も、音声変化の法則を押さえてリスニング力に磨きをかけましょう!
学習効率アップ
学習効率アップの効果を得られることが「音声変化を学習すべき」第2の理由です。
効率的に音声処理力を習得
先ほど音声変化を学ぶとネイティブのカジュアルな英語も純粋に音声処理できるようになり、リスニング力がアップするという話をしました。これに対して「音声変化なんて勉強しなくても発音記号覚えた後はひたすら英語のシャワーを浴びれば良いのでは?」と思われた方もいるかもしれません。
確かに発音記号レベルの発音さえしっかり押さえておけば英語を大量にインプットするうちに徐々に音声変化のパターンが身についてくる可能性があります。実際に僕自身も発音記号学習の記事でそのように述べました。
しかし音声変化のよくあるパターンを先に体系的に学習しておけば、英語をインプットする際にどうゆう部分に気をつけて耳を鍛えれば良いのかが明らかになります。ただ闇雲に頑張って聞き続けるよりも圧倒的に少ないインプット量で音声処理力が身につき、その分語彙力増強や文法学習・ライティング学習、多読・多聴など他の英語学習に時間を割くことができます。
端的に言うと音声変化学習は英語の学習効率を高めるのです。
「耳から学習」で効率よくインプット量を増やせる
音声変化学習により効率よく音声処理力を身につけられる訳ですが、すでにリーディング力がある程度高い場合、この音声処理力により英文スクリプトやテキストがなくても「耳からの英語学習」が可能になり、英語のインプット量が加速します。
具体的には洗い物や運動中など、手がふさがってテキストを使った学習ができない場合でも、youtubeやpodcastなどを聞いて耳から英語を仕入れることが可能です。音声処理ができることで暇な耳を無駄にすることがなくなり、英語学習効率が向上する訳です。
音声変化学習により耳から入る英語を英文に変換できるようになると、新しい語彙も音声からスペルを推測できるようになります。その結果辞書を調べる効率も良くなり、テキストのみの学習より効率よく語彙を増やすことができます。
また、いろんな音声・動画メディアですでに知っている語彙が使われるのを繰り返し聞くことで、運用力・表現力も磨くことができます。長文テキストの音声・動画メディアでは言葉遣いやテンポなどが異なるので、自分の英語のバリエーションを広げるという意味でも「耳からの英語学習」が可能になるメリットは絶大ですよ。
読解スピードアップ
音声変化学習により「耳から学習」が可能になるメリットは比較的イメージしやすいですが、音声変化学習の恩恵はなんとテキスト学習にも及びます。
「TOEICや英検が時間内に解きおわらない」「洋書や英文記事を読むのが遅い(wpm150以下)」という人は、音声変化学習で読解スピードが向上するメリットも期待できるのです。
音声変化学習で音声処理力をつけ、ネイティブの音声についていく訓練を積むことで英文を前から処理する力が自然と身につき、テキストを読む際にも音声のスピード(wpm180程度)で脳内再生することができるようになり、その結果読解スピードも上がる訳です。
ネイティブスピードの音声を処理する力を基盤に速読力が身につき、少ない時間で多読ができることで「インプット量アップ」→「読解スピードアップ」→「さらにインプット量アップ」と言う好循環を作り出すことができます。(読解スピード詳細についてはwpmの記事を参考にしてください。)
このように音声変化の法則を体系的に学習すると効率良く音声処理力を身につけられ、「耳から英語学習」によりインプット量を増やせます。さらにその副次効果として読解スピードも向上させることができます。
音声処理力・速読力という学習効率アップの強力なツールをものにするためにも音声変化学習は避けて通れない道なのです。
なめらかな発音が習得できる
音声変化を学習すべき第3の理由はリスニング力の向上と表裏一体ですが、「なめらかな発音ができるようになる」というメリットです。
英語発音・日本語発音の仕組みの違い
そもそも「発音記号学習&単語レベルの発音学習」だけでなめらかに発音できるようにならないのは、英語・日本語それぞれの発音の仕組みの違いが原因です。
日本語はローマ字(例:ka-ki-ku-ke-ko)を思い浮かべるとわかるように、(子音)+母音のセットが原則で、基本的に1文字に1母音含まれます。この日本語発音の構造上、日本人には1音ごとを比較的はっきり発音する意識が根付いています。
つまり母音ベースの日本語では単語同士・音同士が影響しあって発音が変化することが少ないのです。もちろん楽に発音しようとする意識はどの言語も同じなので、(そうなのですね→そうなんすね)のような音声変化もありますが、「リスニング力の向上」のところで出した音声サンプル程激しく変化する例は稀でしょう。
それに対して英語は(子音)+母音+(子音)が原則で、さらにstreet(/stríːt/)のように子音が複数連続することも頻繁にあります。その結果、子音・母音がつながったり、連続する子音同士が影響しあって一部省略・変化が起こったりと、英語の発音は音声変化が起きやすい仕組みなのです。
英語発音・日本語発音のギャップを埋める音声変化学習
1音ずつ独立して発音する日本語の意識のまま英語を発音すると、例え発音記号を正しく発音できても1単語ずつ辞書通りに発音してしまいなめらかな発音にはなりません。
音声変化を学ぶことで単語同士・音同士をなめらかにつなげて発音する英語発音の感覚が身につき、1単語ずつぷつぷつと区切るロボット発音から抜け出せるのです。
音声変化は流れるような発音を重視するアメリカ英語に特に顕著ですが、英語の発音構造上アクセントに関わらず程度の差はあれど発生するので、別にアメリカ発音は目指していないから音声変化学習は不要という訳でもありません。
最初に音声変化の代表的なパターンを押さえておけば、つなげて発音するという英語の発音感覚が身につき、やがては学んだことのない組み合わせでも自分でなめらかに発音できるようになっていきます。
「綺麗な発音で英語をカッコよく喋れるようになりたい」「自然な発音を身につけてネイティブともスムーズにコミュニケーションが取れるようになりたい」という方にとって音声変化を学習する価値は多いにありますよ。
さて、「リスニング力の向上」「学習効率アップ」「なめらかな発音が習得できる」という3点を根拠に『音声変化の法則を学習すべきだ!』と主張してきましたが、ご納得いただけたでしょうか?
これは音声変化やるっきゃないと思ってもらった方はこのまま気持ちよく次の具体的な学習方法に進んでください。
あまり腑に落ちていないという方はお力に添えず面目ない。とりあえず無料動画だけチェックして音声変化を頭の片隅に置き、普段のリスニング学習で少しでも意識してもらえれば幸いです。その間にもっと皆さんに説得力のある提案ができるようプレゼン力を磨いておきます。
音声変化学習はそれほど時間もかからないので完全に納得していなくてもとりあえず学習を進められるタイプの方は何とか突き進んでください。音声変化学習に取り組むうちにご自身で徐々にメリットを実感できるかと思います。
それではいよいよ音声変化の学習ポイントに入りますが、「音声変化の仕組みをざっくり押さえておきたい」という方は休憩がてら下記の動画もチェックしておいてくださいね。
音声変化学習3つのポイント
音声変化の法則を学習しろと言われても、今まで特に意識していなかったものを何に注意して勉強を始めれば良いのか迷ってしまうかもしれません。
それにせっかく頑張って音声変化を勉強すると決めたなら、やみくもにやって中途半端な効果しか得られないのは辛いし回避したいですよね。
この章ではこれから音声変化を学ばれる勇者のみなさまに向けて、効果的に音声変化を聞き取る力を習得するための次の3つのポイントをお伝えします。
・「楽に発音する感覚」を意識
・実際に声に出して練習
・細部に集中してリピート
それでは1つずつ見ていきましょう。
「楽に発音する感覚」を意識
動画でも少し触れましたが、音声変化学習の最終目標は『楽に発音する感覚』を身につけてあらゆる発音の変化球に対応できるようになることです。この感覚を意識しながら音声変化学習を進めるのと、適当に変化パターンを暗記していくのとでは大きく結果が変わってきます。
とは言っても「楽に発音する」とは何ともフワフワした説明で、何言ってんだこいつと頭が?マークで埋められるかと思います。楽に発音する感覚とは何なのかより理解を深めていただくために、まずは音声変化学習の流れを表した次の図解をご覧ください。
「tの消失」や「子音→母音の繋がり」などの各変化パターンがあり、それが集まって構築された音声変化法則の体系知識、その上に続くのが音声変化を自由に使いこなす感覚という全体像になっています。
先ほども述べたようにこの『楽に発音する感覚』を身に付けるのが音声変化学習の最終的な目標になります。なぜ知識ではなく感覚なのでしょうか?
なぜ「感覚」が必要なのか
答えは音声変化はあらかじめ決められたルールではなく、話す人が特に何も考えずリラックスして会話する結果として発生するものだからです。
「tは必ずlみたいに発音する」「going toはgonnaにしか変化しない」みたいな絶対的なルールはなく、そうなる傾向があるというだけのことです。ルールにしたがって発音してるのでなく、各自がエネルギーを浪費しないようにサボって発音しているだけなのです。
明示的なルールに従っている訳ではないので、話す人によって、あるいは同じ人でも友達同士・仲の良い先輩・初対面の取引先・プレゼンテーションなど、場面によって発音のアレンジの仕方に幅があるのです。
つまり音声変化ルールを知識として丸暗記するのでは覚えた一部の音声変化にしか対応できず、真の意味で聞き取れる状態にはいつまで経っても到達できません。『楽に発音する感覚』を身につけて初めて特に頭で考えることなく、自然の成り行きであるあらゆる音声変化を聞き取れるようになっていくのです。
音声変化学習の役割
感覚、感覚と言いまくると「え、じゃあ音声変化法則覚えても意味ないってこと?」「結局音声ひたすら聞きまくるしかないってことじゃん」と落胆されるかもしれません。
しかし音声変化法則を学ぶ意味は確実にあります。「結論:ひたすら英語を聞きまくろう」なんて無価値なアドバイスはしないのでご安心ください。ここで音声変化学習の役割を整理するために先ほどの図解を思い出しましょう。
絶対的なルールはなくても舌・喉・声帯といった発生器官や発音位置の構造上ある程度パターンがあるのです。この代表的な音声変化パターンに関する整理された知識が図の体系知識であり、これは音声変化法則を解説した教材1冊で1〜2ヶ月も学習すればある程度身につきます。
音声変化法則の体系知識がある状態で繰り返しリスニング教材やネイティブ英語に触れて実践練習するうちに「tはlっぽくなることがあるな」「ofのfは消失気味になるな」ということを意識的に考えなくても自然に聞き取れるようになり、正しく発音できるようになります。これが上図の体系知識→感覚への進化です。
もちろんこの体系知識がなくてもひたすら英語のシャワーを浴びて練習すれば、体系知識を飛ばして「感覚」に辿り着くことも不可能ではありません。しかしよほど耳が良くない限り、大人になってからゴリ押しインプット法で音声変化を習得するのは至難の技です。少なくとも相当非効率な学習になるでしょう。
音声変化学習の役割は最初に音声変化法則の体系的知識を効率良く仕入れ、『楽に発音する感覚』を習得するまでの道のりを短縮することなのです。
『楽に発音する感覚』を意識して応用の効くリスニング力を
音声変化の体系的知識を学ぶ際にも『楽に発音する感覚』という最終目標を意識して取り組むことで、「check it out = チェケラ」みたく芸のない断片的知識の丸暗記に終始せず、自由自在に応用できるリスニング力の基盤を築くことができるのです。
音声変化教材で各変化パターンを学習したり、洋画などネイティブ音声を聞いて実践練習する時は「なぜそう変化させれば楽に発音できるか」「ああ確かにこうすれば発音が楽になるな」「楽にするためには他にもこういう変化があり得るかも」と脳にインプットする全音声データを『楽に発音する感覚』に結び付けていきましょう。
バラバラに見える変化も全て本質は同じです。
実際に声に出して練習
音声変化学習2つ目のポイントは『実際に声に出して練習する』ということです。
発音練習する際に口を動かすのが面倒だとか、カフェで勉強したいからとかいう理由でなんとか「聞くだけ」で済ませようとしてませんか?別にリスニングができれば発音綺麗じゃなくても良いし〜という方もいらっしゃるかもしれません。気持ちはめっちゃわかります。口が思うように動かないのはストレスだし、聞くだけで良いならそんな楽なことはありません。
しかし自分の発音を良くしたい場合はもちろん、リスニング力を上げたい場合でも耳で聞くだけで済ますのはbig no no。発音練習なんとか耳だけに押し付けたい症候群の自分とはここで決別しましょう。
なぜ声に出すのか
音声変化学習を声に出して行うべき理由は『楽に発音する感覚』を身につけなければいけないこととも関わります。
音声変化はルールに従って起きているのではなく、話す人が力を抜いて自分が楽なように発音する結果自然に起きていることです。ならば自分で実際に手本の通り発音してみたり、楽な発音ができる発音位置や力の抜き方を探る中で初めて『楽に発音する感覚』が掴めてくるのです。
自分で声に出して練習せず耳で聞くだけではいくら『楽に発音する感覚』を意識していても、その感覚はどこか他人事でいまいち身に付かず、結局音声変化パターンを丸暗記することになりかねません。
例えばwaterのtの発音も聞いているだけだと「ハイハイ、tはlみたいに発音するのね〜」と丸暗記っぽくなります。実際声に出す場合は舌先を上歯茎に持っていき、そこで舌を弾く際に少し力を抜くとlみたいな音になるなと実感し、「そしたらmight haveのようにtとhが連続する時もtの力抜いてみよう。あ、力抜こうと思ったらh邪魔だな。消してみよう。お、手本のネイティブ発音っぽくなった」という風に徐々に他のパターンも感覚的にわかるようになってきます。
声に出して『楽に発音する感覚』の理解・気付きを積み重ねていくことで、発音の位置・力の抜き方と音声変化の連携がわかって、聞き取りも容易になってくるのです。
それにどうせ音声変化学習するなら声出し発音練習もこなして自分の発音も良くする方がお得じゃないですか?
声出し練習3つの行動ステップ
声出せと言われても初めて音声変化学習に取り組む方は具体的に何をどうやれば良いのか迷ってしまうかもしれません。やり方は色々あるので絶対この順番でした方が良いというような学習方法はありませんが、迷わなくて済むよう例として行動ステップを3つに分けて示しておきます。
1.音声変化教材の単語・フレーズ・短文練習
一番大事な基礎固めです。
音声変化法則を体系的にまとめた教材(後ほど紹介)を使い、waterやshould haveなど単語やフレーズレベル・短文で音声変化の基礎練習をしましょう。
初めて音声変化に取り組む段階なので、口の動きと手本音声・自分の発音を頭で一致させながら丁寧に声出し練習することが大切です。この基礎固めを怠ると後の声出し練習も効果が激減してしまうのでサボり厳禁です。
2.長文リスニング教材やドラマ等、長めの音声で練習
次は量をこなして『楽に発音する感覚』を口に染み込ませる段階。ステップ1で音声変化の基礎的な動きは身についているはずなので、長めの音声でも同じように変化させて発音できるようトレーニングを積んでいきます。
初めからドラマや洋画のネイティブスピードが厳しければ学習者向けリスニング教材を使ったシャドーイングで長めの音声に慣れ、ネイティブ音声での練習に移行していくと良いと思います。
フレーズごとの練習と違い、連続する音声変化・速いスピードについていくのはなかなかハードルが高いですが、ここでめげずに自分でも手本どおり発音できるようにしておけば、リスニングがだいぶ楽になります。耳・口をハードに鍛え上げていきましょう。
3.手本の音声なしで練習
いよいよ声出し練習最終ステップ、手本の音声なしの訓練です。英会話やスピーキングで自分で話す際にも自動で自然な発音になるように訓練を重ねます。
音声変化の基礎練習・長めの音声での練習でうまく発音ができるようになっていてもそれは手本がある時の話。手本なしで自分で発音しようとすると口の動きに迷ったり、発音が崩れたりします。
ステップ2の長めの音声での練習を徹底しつつ、音読や独り言スピーキング練習等手本音声なしでの発音練習も加えて、特に発音を意識せずとも自然な発音になるまでコツコツ練習を続けていきましょう。自分の発音を録音して客観的にチェックすると改善ポイントが見つけやすいですよ。
1.音声変化教材の単語・フレーズ・短文練習
2.長文リスニング教材やドラマ等、長めの音声で練習
3.手本の音声なしで練習
さて上記3つの声出し練習ステップを紹介しましたが、ステップ1が完全に終わってからじゃないと次に進んではいけないという訳ではありません。
むしろ基礎練習と実践練習を行き来して量・質を兼ね備えた発音練習をしていくことで理論・実践の相乗効果が得られるでしょう。
最初はなかなか思うように発音できない時期もあるでしょうが、徐々に着実に発音の精度を上げて考えなくても自然に口から滑らかな発音が出てくる状態になるまでしぶとく練習を続けましょう!
自分で発音できるようになればリスニングは相当楽になりますよ。
細部に集中してリピート
『楽に発音する感覚』を意識しながら、声出し練習をきっちりこなしていればそれだけでもかなり発音・リスニング力が伸びると思います。しかし油断は禁物。
リラックスして特に音声に耳を集中させなくても自動で音声処理できるレベルまで飛躍するには、ネイティブ発音の細かい部分まで分析し、繰り返し聞いたり真似して発音するこ地道なトレーニングが不可欠です。
この「細部に集中してリピート」が音声変化学習3つ目のポイントです。
は?細部に集中してリピート?どゆこと??
具体例なしではこんな風に頭がはてなマークで占拠されてしまいますので、音声を使って細部に注目する体験をしていただきます。まずは2つの音声例を聞いて何が違うのか比べてみてください。
両方同じじゃんと思われた方は細部に集中できていない可能性があります。音声は両方ともimportantという単語ですが、次のようにtの発音が微妙に違います。
音声1: important /ɪmˈpɔː.tənt/
*1つ目のtが比較的はっきり聞こえる
音声2: important/ɪmpˈɔɚtnt/
*母音が消えて1つ目のtもnに飲み込まれてほぼ聞こえない
このように発音記号だけでは表しきれない音声変化も含めて注意して聞こうとする取り組みが「細部に集中する」ということです。細かい部分を気にしていないと実際の発音がどうかに関わらず、自分が知っているはっきりとt(ə)を残すimportantの発音に脳内補正しがちです。(カタカナ発音に補正しちゃった日にはもう目も耳も当てられません)
他にも音声変化ではありませんがrが強い発音(米に顕著)とrをほとんど発音しない場合(英に顕著)とがあったり、細部に集中していると気づきがあります。逆にざっくり単語を聞き取る姿勢だといつまでも耳が鍛えられず、ゴニョゴニョした発音や速い会話で詰んでしまうでしょう。
importantぐらいであれば別に集中しなくても聞き取れるかもしれません。しかし簡単な単語や文だからと疎かにせず音声の細部に集中した聞き取り・発音練習を積んでおくことで、音声変化や各種アクセントの聞き取りに強くなり、今はモゴモゴ聞こえている発音も段々クリアに聞き取れるようになっていくのです。
そして「細部集中学習」の効果を高めるには反復練習が不可欠です。
音声変化法則の参考書を使った基礎練習の時はもちろん、長文音声やドラマを使ったシャドーイングや音声変化聞き取り練習の際も反復on反復。important/ɪmpˈɔɚtnt/のtntの発音のように、単語よりも細かい単位の発音に注意して何度も何度もリピートすることで初めて効果が発揮されるのです。
どれぐらいリピートすれば良い?
何度も反復とは言ってもどれぐらいリピートすれば良いのかわかりませんよね。もちろん個人差があるので「聞き取れるまで」と言ってしまえばそれまでですが、目安ぐらいは欲しいところです。いつも回数に迷うという方は参考にしてくださいね。
・各音声変化の手本音声につき5回程度。
Lv1は音声変化の理論をざっくり理解することが主目的なので後の実践練習よりはリピート回数が少ないです。声出し練習で「楽に発音する感覚」を掴みながらグイグイ進んでいきましょう。
もちろん苦手な音声変化を多めに反復するのは大賛成ですが、完璧に理解したいからと音声変化法則の参考書を何十周もするようなことは効率が悪いので避けましょう。リスニング教材やドラマでは参考書でカバー仕切れない音声変化が大量に出てきます。ある程度基礎を抑えたら長文音声・ドラマを使った実践練習により多く反復の時間を投下して急速に成長する方が賢明です。
・1つの長文につき
①英文見ながら聞くだけ最低3回
②英文見ながらシャドーイング最低5回、できれば10回以上
③英文見ずにシャドーイング最低3回
Lv2はLv1で身につけた音声変化の基礎知識を感覚レベルに落とし込み、最終的に何も考えなくても自動で音声処理・発音ができる状態を目指す段階です。
何回も反復していると内容を覚えてくるので聞き取れているように錯覚しがちですが、「自分は本当に手本の音声変化をコピーできているか」「文法知識や語彙の助けを借りて音声を推測しているだけではないか」などと厳しくセルフチェックしながら耳と口を鍛え上げていきましょう。
目安回数の多さに度肝を抜かれた方はそれもそのはず。手本音声が5分だとするとリピートだけで1時間、知らない単語を調べたり構文解釈や発音分析したりする時間を入れると長文1つの復習に平気で2時間以上かかってしまいます。しかしこの反復回数はあくまで最初だけで、リスニング教材を1〜2冊(1冊12長文程度)徹底的にリピートしていれば耳が強化されて聞き取りに苦労しなくなってきますので、徐々に回数を減らせば良いです。
最初に自分に厳しく「細部に集中した反復練習」を徹底することで耳・口の感覚が育ち、どんどんリスニング学習が効率的に、そして楽しくなってきます。今の自分が頑張ることで未来の自分が感謝感激雨嵐状態になっていることを想像すると今すぐ手本音声を再生したくなりませんか?
・1エピソードにつき
⓪準備としてセリフの意味を調べておくとより効果的
①3〜5秒の1セリフごとに最低10回音声分析&リピート
②①で練習したセリフの塊30秒ほどを最低5回リピート
③音声変化に注意して1エピソード通しで聞く
*1エピソード2週間以上かかっても普通。1日30分等できる範囲で毎日継続
Lv3はナチュラルスピードの会話の音声変化にも対応できるレベルまで耳・口の感覚を研ぎ澄ます段階です。Lv2で音声変化の知識を感覚に落とし込めたとは言え、リスニング教材はあくまで学習者向け。音声変化もスピードも手加減された生温い練習。ここからは手加減なしのゴリゴリスパルタ練習を堪能できます。
音声変化の細部まで徹底分析するために3〜5秒程の細切れセットで反復練習します。モノマネ芸人になったつもりで俳優・女優を徹底コピーしましょう。音声変化のみならずアクセント・抑揚、息継ぎに至るまで真似に継ぐ真似です。少しでも噛めばやり直し、繰り返ししぶとくコピーし続けましょう。その後はダメ押しで②③のメニューをこなして細かい音声変化まで脳に定着させます。
リスニング教材が聞き取れていてもドラマは最初ほとんど聞き取れないことがあると思いますが、上記メニューをこなせば1エピソード完了時点でもかなり耳・口が育ちます。1シーズン分(15エピソード前後)きっちりこなせば音声変化は確実に身に付くでしょう。容易に聞き取れるようになった後も定期的に上記メニューを発音メンテナンスとして使うのも推奨です。
プロのモノマネ芸人は声の特徴を微妙なビブラート等の細部まで徹底的にこだわってコピーする努力を陰できっとやっています。プロ英語学習者のあなた様も細部を徹底コピーする努力でリスニングマスターへの第一歩を踏み出しましょう。
なぜ何回も聞くのか
何回も同じ音声を反復することに対して疑問を持っている方もいらっしゃるかもしれません。快く反復練習に臨むためにここでその疑問を解決しておきましょう。
日本語だけ聞いて育った我々が新しく外国語の音を習得するには何度も同じ音を聞いて繰り返し発音練習しなければなりません。しつこく反復練習することで初めて楽に発音する感覚が身につき、カタカナ英語の影響から逃れることができるのです。何度も九九を繰り返したことで今ではほとんど反射的に言えるようになったことを思い出すと、反復練習の偉大さがわかるのではないでしょうか。
また反復練習には耳を発音の細部に極限まで集中させてくれる効果もあります。すでに意味がわかっている英文の音声を反復することで、知らない単語や文法などに脳みそを使わず、純粋に音声に集中できるのです。
そして全体のリズムが掴めたら個々の単語の発音、個々の単語の発音がはっきりしたらtの発音(前後との繋がり方)といったように、反復練習を重ねるうちに徐々に余力ができて音声のより細かい部分まで集中できるようになります。他にも「前置詞の発音はどうだろうか?」などとテーマを持ってシャドーイングを繰り返すことで、ボソボソ聞こえていた英語がクリアになってくる訳です。
新しい音声を次々に聞きまくって英語のシャワー浴びたほうが効果ありそうだと思う気持ちは非常にわかります。しかし、新しい音声ばかりだと意味を把握するのに必死で結局音声だけに集中して処理するトレーニングが積めず、耳・口が育ちません。せっかく意味を把握して発音に集中できる環境が整ったところでまた次の新しい音声に移ってしまい、ざっくり聞き取れる状態からいつまでも脱せないのです。
何十回も繰り返し練習しなければならないのは最初だけです。鬼リピート練習法で英語の音声を純粋に処理できるレベルまで耳を鍛え抜けば、どんどん新しい英文音声を聞きまくって英語を伸ばせる楽しい段階に突入できます。英語を楽しむためにまずは基礎練習を片付けましょう!
音声変化学習のおすすめ教材(無料&有料)
ここからは音声変化(リエゾン)の基礎知識をつけるための教材を紹介していきますが、すでに音声変化を解説した何らかの発音基礎教材をお持ちの方はそれを使っていただいてOKです。
学習ポイントでも解説した通り音声変化法則の学習においては『楽に発音する感覚』を常に意識し、体系知識→感覚へと移行させていくイメージが重要です。この単語とこの単語の組み合わせではこのように変化する、check it outの場合はチェケラという感じで発音する、みたいにバラバラに知識を暗記していく方法だと発音変化学習だけで50年くらいかかってしまって気づいたら自分って発音学習しかしてこなかった人生だったなあと後悔してしまいます。
ここで紹介する音声変化基礎教材の役割はそんな風に断片的知識を集めることではなく、音声変化の体系知識をささっと仕入れて発音・リスニング学習のスタートダッシュを切ること。「実際に声に出して練習」「細部に集中してリピート」という学習ポイントでも触れましたが、その後『音声変化の体系知識』→『楽に発音する感覚』に昇華させるためには長文リスニング教材・ドラマ等を使った実践練習に時間を割いていく必要があります。
つまり教材どれにしようかな〜とうだうだ悩んでる暇などないのです。迷う時間があるならとりあえず無料教材で走り始めてざっくり音声変化のイメージを掴んじゃってください。高速で体系知識を仕入れて全体像を掴み、細部に集中する実践練習に素早く移行する方が有意義ですよ。
ということで今発音教材を何も持っていなくて、教材選びに迷っちゃいそうな方向けに無料教材・有料教材を1つずつ紹介します。どれにしようかなーと1週間ぐらい色んな参考書を調べまくりたくなる自分を振り切って、華麗なスタートダッシュを切ってくださいね。
mmmEnglish(無料youtube教材)
さてまずは無料で視聴できる『mmmEnglish』のyoutube動画です。ネイティブの音声変化を「子音・母音の繋がり」「子音・子音の繋がり」「母音・母音」の3部構成で解説してくれます。
発音について文字で理論的に説明されるのが苦手、喋る様子を実際に見て聞いて学びたいという人にとっては参考書よりやりやすいのではないかと思います。そして動画再生ボタンを押すだけで学習開始できるので、この記事を読み終わった5秒後に行動に移せるのもおすすめポイントですね。
音声変化の説明だけでなく練習用の例文が多めに用意されていて、「各単語をはっきり個別に発音するパターン」と「単語同士をつなげてなめらかに発音するパターン」の音声変化ビフォーアフターを実演してくれるので、音声変化のイメージが掴みやすいです。
また解説自体も英語なので、音声変化を学ぶついでにリスニング練習になるのも嬉しいボーナス。解説時は英語学習者向けに多少手加減してくれており、比較的クリアな発音なので、ドラマ等のゴリゴリネイティブ発音に突入する前の予行演習としても適しているのではないかと思います。
Part1: Consonant to Vowel(子音→母音の繋がり)
Part2: Consonant to Consonant(子音同士の繋がり)
Part3: Vowel to Vowel(母音同士の繋がり)
上のリンクからそれぞれ動画再生して音声変化のイメージをマッハで掴みましょう。ちなみに”connected speech"というキーワードで検索すると、この動画以外にも音声変化の解説動画が見つかるのでぜひお試しください。
英語耳(有料参考書)
mmmEnglishは全編英語解説ですが、「最初は日本語で解説して欲しい」「発音記号もセットで学びたい」という方は『英語耳』を使っておけば良いかと思います。
英語耳では画像のように舌の位置・唇の形等、音の出し方を頭でも理解しながら音素(発音記号レベルの音)を練習できます。学んだ音素の知識に基づき、「音声変化編」の章で発音が変化する仕組みを理論的に理解できるので、スムーズに実践練習に移れるでしょう。
その「音声変化編」では変化が大きく次の5パターンに分類されています。
・語尾の子音+語頭の母音の連結(e.g. take it easy)
・連続する子音の連結(e.g. get down)
・語尾の子音の消失(e.g. get up)
・消失ぎみのあいまい母音/ə/ (e.g. can /k(ə)n/)
・/t/の弾音化(e.g. get out)
あれこれ色んな発音変化の知識を数十個〜数百個詰め込むスタイルではなく、上記の代表的な変化カテゴリーに分けて口の動作・変化の仕組みを教えてくれた上でそれぞれの具体例で練習する形なので、学んだ知識を応用しやすいです。
加えて練習用音声は「単語をぶつ切りにした発音」「ゆるやかに単語を結合させた発音」「ネイティブが自然に話した発音」の3つが収録されており、音声変化を段階的に練習できます。これにより大事な『楽に発音する感覚』が掴みやすくなります。
そして何より発音を頑張る気持ちにさせてくれるメッセージが秀逸。
例えばカタカナ発音の人がネイティブの会話についていけなくなる脳の仕組みを表した図解や、「オウムは初めて人間の言葉を覚える際は2000回同じ単語を聞き続ける必要があるが、1つ目を言えるようになると音声のパターンが身につき、2つ目は200回程度繰り返すだけで覚えられる」という話などを通じて、随所で発音学習・反復の大事さを再認識させてくれます。
この記事を読んでもまだ発音の大切さがいまいち腑に落ちていない方はぜひ英語耳を手にとってみてください。
まとめ
長々と音声変化について語ってきましたが、少しは音声変化を勉強してみようかなと思っていただけたでしょうか?
本記事では以下の3つについて学習しました。
「音声変化(リエゾン)の法則を学習すべき3つの理由」
・リスニング力の向上
・学習効率アップ
・なめらかな発音が習得できる
「音声変化学習3つのポイント」
・『楽に発音する感覚』を意識
・実際に声に出して練習
・細部に集中してリピート
「音声変化学習のおすすめ教材(無料&有料)」
・mmmEnglish
・英語耳
学習に使うのは「mmmEnglish」でも「英語耳」でも他の発音教材でもokですが、音声変化学習ポイントを参考に『楽に発音する感覚』を口と耳に叩き込むことが大事です。
基本の型を疎かにして我流の発音を繰り返し、間違った口の動作が染み付いてしまうと後々修正が面倒です。基礎練習なんぞしけたこと言ってねえで英会話だけやらせろやコラァというデビルな自分を振り払い、心を鬼にして自分の耳・口を鍛え上げましょう。
スパルタ訓練に耐え抜いた先には悠々と英語を聞き取り、リラックスして優美な発音で楽しく英語を話し、人々の耳をとりこにする未来が待っていることでしょう。
Connected Speechを身につけネイティブ発音の世界へLet's get connected!
ほなまた。
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