プロフィール

Hello there! 你好!안녕!

みなさんこんにちは!

LanBoostにご訪問いただき、ありがとうございます。

当サイト運営者のマルチリンガルジョニーです。

このページに来ていただいたということは、英語学習関連の記事をご覧いただき、この筆者はどんな人なのか、どのように英語を勉強して来たのか、今後他の記事も読み続ける価値はあるのか、等々気になってくださっていることかと思います。

そんなみなさんの疑問にお答えするため、私の簡単な経歴・語学力・英語学習歴・LanBoost作成のきっかけ・コンセプトについてお話させていただきます。

興味のある部分だけでも見ていってくださいね^^

*twitter でも語学情報を更新中*

https://twitter.com/Lanboost1/status/1190509329499058176

マルチリンガルジョニーのプロフィール

自己紹介:

・本名: 谷澤 修人(たにざわ しゅうと)
・1992年生まれ
・大阪出身
・趣味: スノーボード、読書、タコパ(たこ焼きパーティ)
・好きな洋画&海外ドラマ/トークショー(MC名):
50 First Dates, Big Hero 6(ベイマックス)
FRIENDS, The Big Bang Theory, modern family, how i met your mother, THE WALKING DEAD, PRISON BREAK, SUITS
Ali G, Ellen DeGeneres, Conan O'Brien
・好きな洋楽(歌手):
Bruno Mars, Michael Bublé, Nicki Minaj, Taylor Swift

英語学習サイトなので好きな洋楽・洋画・海外tv番組のみ挙げましたが、音楽は洋楽だけ、映画やテレビも海外のしか見ないとかそういう感じじゃないです。
日本のドラマや映画も見ますし、J-POPもガンガン聞きます。

一番好きな邦画は『去年の冬、きみと別れ』、
一番好きなドラマは『エジソンの母』、
一番好きな歌手は『いきものがかり』です。

日本のエンタメ業界は名作がいっぱいあって最高ですよね。

好きな映画やドラマの話はオールで語り明かせますが、話が長くなってしまう前にこれまでの略歴に移りますね。

略歴:

高校中退→1浪→京都大学法学部
→セブ留学(1ヶ月)→上海留学(1年間)
→大学卒業後専門商社(経理)へ就職→香港駐在(総務・調達・営業)
→2年(日本1年・香港1年)で退社
→韓国在住フリーランス(今ココ)

2019年現在はソウル在住。
英語指導(主に受験生向け)で生計を立てながらこのサイト作成に力を入れています。

その他詳細については次のセクションで英語学習歴と関連させながらお話していますので、略歴の紹介はこれくらいに留めておきますね。

続いてペンネーム『マルチリンガル』の由来である語学能力についても触れておきます。

語学能力(英・中・韓・広)

英語

リーディング&リスニング:
・TOEIC990
・ネット記事、洋書ノンフィクションの理解度98%以上
・ニュースの理解度98%以上
・洋画、海外tv番組(sitcom等)の理解度95%以上
・法律、医療系海外ドラマの理解度85%〜95%
・洋書フィクション(小説等)の理解度80%〜90%以上
・ネイティブ向けポッドキャスト(ラジオ番組)の理解度90%以上
・講義(経済、歴史、哲学等)やプレゼン(TED等)の理解度98%以上

日常生活:
・複数のネイティブとの会話問題なし、理解度98%以上。
(話すスピードはネイティブより少し遅いです。)
・法律、言語学、ポーカー等の専門的な会話も可能
・その他ホテル予約、フライト変更、トラブル対応などは問題なし

実務:
・プレゼンテーション、質疑応答可能
・特許出願書の英訳
・保険申請(従業員の健康診断、症状の説明、補償条件の確認等)
・海外現地法人設立についてコンサル会社との打ち合わせ担当
・忘年会(Annual Dinner)のMC担当
・その他メール、会議、電話は問題なし

中国語(Mandarin)

リーディング&リスニング
・新HSK6級(ライティングあり)
・ネット記事、ノンフィクションの理解度95%以上
・ニュースの理解度85%以上
・映画、ドラマ、トークショーの理解度90%以上
・法律、医療系ドラマの理解度80%以上
・講義やプレゼン(歴史、経済、哲学等)の理解度95%以上

日常生活:
・ネイティブとの1対1の会話は問題なし
・複数ネイティブとの会話の理解度は90%以上
・金融等の専門的な話も対応可
(難しい話だと多少文法や発音が崩れたりします。)
・その他ホテル予約、フライト変更、トラブル対応などは問題なし

実務:
・プレゼンテーション、質疑応答可能
・業務効率改善計画書の中国語→英語訳
・在庫管理、仕入先や顧客との納期調整(メール&電話)
・その他財務諸表チェック、会議等は問題なし

韓国語

リーディング&リスニング:
・ネット記事、ノンフィクションの理解度80%以上
・ニュースの理解度70%以上
・映画、ドラマ(法律、医療系以外)の理解度75%以上

日常生活:
・ネイティブとの1対1との会話は問題なし
(聞き取れなくて聞き返すことはあります)
・複数ネイティブとの会話の理解度は70%程度
・法律等の専門的な話は少し難しい
・その他ホテル予約、レストランでの注文等は特に問題なし

広東語(Cantonese)

日常生活:
・道案内可能
・レストランでの注文やタクシーでの指示可能
・初対面で1分程度会話することは可能
・日常会話レベル以上の会話は難しい

現在はドラマ、読書で英語・中国語のレベルを維持しつつ、韓国語を集中的に勉強しています。

上記のように複数の言語を勉強した経験があるので、各勉強法のメリット・デメリットを理解した上で情報提供することができるかと思います。
(例: 会話重視、文法重視、ドラマ学習の各メリット・デメリット等)

続いて現在の英語力に至るまでの学習歴についてお話させていただきます。

英語学習歴

ここでは高校で真剣に英語を勉強し始めてから、洋画・海外ドラマを字幕なしで見ることができ、ほとんど全ての話題で自由に英語を使いこなせるレベルに成長するまでの英語学習歴・使用歴についてお話します。

文法重視の学習がメインで、リーディングはなんとか理解できるけれど英会話は全くダメ、という典型的な受験英語からスタートしていますので、教科書英語から卒業してこれから実用的な英語学習を始められる方々にとって、学習方法を考える上で参考になるかと思います。

学習レベル別に次の3段階に分けてお話していきます。

  • 受験勉強時代
  • 実践段階
  • 英語をツールとして使用する段階

みなさんもご自身の経験と照らし合わせながらこれからの学習計画に役立ててくださいね。

それでは行きましょう!

受験勉強時代

中学〜高校1年

この頃は学校で習った範囲を復習して覚えたり、定期テスト前に多少勉強したりする程度で、その他は全く英語に触れていませんでした。

もちろん知らない単語だらけ、文法の理解も曖昧、英会話力ゼロという状態です。

高校2年

高校2年に入り志望大学を決めてから受験勉強に少しギアが入ります。

と言ってもそれまで部活(アメフト)をしたり友達と遊びに出かけたりと勉強からは離れた生活だったので、本格的に全科目の勉強を始めるのは気が引けます。
そこで将来なんとなく役立ちそうという理由で英語を集中的に勉強することに決めます。

何から始めたら良いかわからなかったので、学校から支給されていた単語帳と文法書をとりあえず覚えまくることにします。普通にやっても面白くないので同じ時期に受験勉強を開始した友達と競い合いながら暗記していました。

単語帳学習はエスカレートし、休み時間だけでなく駅から20分ほどの通学路でも友達と2人で歩きながら単語帳を眺めていました。2人とも英単語をつぶやきながら歩いていたのでさすがにガリ勉すぎてキモがられていたと思います。。笑


何はともあれこの単語帳集中学習のおかげで英語の成績が目に見えて向上していきます。センター試験6〜7割だったのが8割、9割と正答率がどんどん上がっていきました。単純に語彙力が増えたのもありますが、単語帳学習の際に例文を読んでいたので長文への耐性が知らない間に付いていたのだと思います。
語彙学習の成果の詳細はこちら

このようにして僕の英語学習は単語帳とともに幕を開けたのでした。

高校中退・予備校1年目

単語帳学習をきっかけに順調に勉強モードに入っていた僕ですが、高校2年修了のタイミングで中退をして予備校に入ることになります。

当時理系クラスに所属していたのですが、志望学部を考える際に自分の興味が経済・哲学・歴史・心理学・語学等々、完全に文系方面にあることに気づきます。
(最終的には自分で勉強するのが難しそうという理由で法学部を選択。)
また、大学では自分の好きなことを好きなように学びたいという僕の思いにピッタリ当てはまったのが、『自由』を理念に掲げる京都大学でした。

理系クラスに残ったまま文系学部の受験を目指すことももちろん可能だったのですが、何としても京大に入りたいという思いが強かったので、理系クラスを辞めて予備校で勉強するのが一番の近道だという判断で中退を決意しました。
友達と会えなくなるのも辛いし、体育祭や修学旅行などの学校行事も地味に楽しみにしていたので迷いましたが、勢い(若気の至り?)で退学届を提出したのです。


その後予備校に入学し浪人生と一緒に受験勉強をスタートしました。
英語学習に関してはこの頃から本格的に長文・文法・英作文に取り組み始めます。

長文学習をする際、関係詞や分詞構文などの文法事項はもちろん、句読点(: ; ' " —等)の使い方などのさらに細かい部分まで理解するように意識を改めました。この精読訓練により高校時代の語彙力で長文読解を乗り切っていた段階を脱出し、より正確に英語を理解する力が養われていきました。

また、英作文学習に取り組んだことで、冠詞の使い方や一般論の主語はyou, we, Iどれを使えば良いのか、など日本語にはない英語表現の理解が深まりました。
英会話力は相変わらずゼロでしたが、今考えてみれば英作文学習によりスピーキングの基礎を養うことができていたと思います。

そして高校の頃に味を占めた単語帳学習もコツコツ継続し、語彙力は着実に伸びていきました。

浪人・予備校2年目

高校中退のリスクも虚しく落ちてしまいました。
キャンパスで合格発表の掲示板を見た時はオワタ(゚o゚;という感じでしたね。
自由に勉強したい思いは変わらなかったので、再チャレンジを決めます。
(予備校代を2年間も出してくれた両親に感謝です。)

1年目の浪人でしたが、予備校は2年目なので受験対策は一通り完成しており、あとは苦手分野の復習と演習をやりまくるぐらいしか残っていなかったので、正直時間が余っていました。

そうは言っても浪人生の身分。勉強はしなければいけません。
そこでまた英語は将来役に立つと自分に言い聞かせ、1日の大半を英語の勉強に費やします。1日の勉強時間10時間のうち7時間以上は英語に当てていたと思います。(英語以外の科目ゴメン。。)


長文・文法・英作文学習を引き続き継続していたのですが、長文・文法学習の方法にちょっとした変化が起こります。

長文学習:
精読重視の学習に加えて、音声付き長文教材を使ったシャドーイングを取り入れました。これにより語感が養われて長文の処理スピードが徐々に向上していきました。英語力において論理(左脳的)+感覚(右脳的)の重要性を実感した経験です。

精読などの頭で論理的に考えるトレーニングは英語理解の正確さを高める上で重要なのですが、この土台に加えてシャドーイングや多読などの英語の感覚的理解を高めるトレーニングにより、英文処理の正確さは保ったままスピードを高めることができるのです。
感覚の力がつけば英語を読む際に立ち止まって文法などを頭で分析しなくても、正しく意味を理解できるのですね。この語感(英語に対する直感的な理解力)は瞬間的な理解・発想が必要な英会話においてはさらに重要になります。


文法学習:
will, should, can等の助動詞、of, with, in 等の前置詞、as, when, where等の接続詞などの基礎単語が持つ全ての意味を電子辞書で毎日少しずつ調べるという作業を導入しました。
これらの単語は一見誰でも意味を知っているし、中学レベルなので簡単だと思われがちですが、辞書を引いて一つ一つの単語を調べてみると想像以上に多くの定義・用法があることに気づくと思います。

助動詞、前置詞、接続詞は単語同士・文同士の関係、つながり方を示すので、文章全体の意味を大きく左右しうる重要な要素です。これらの単語の意味をより明確に、そして網羅的に把握できたことで、長文の理解度がより一層向上しました。
先ほどの英語力(論理+感覚)の論理面を圧倒的に鍛えられたイメージでしょうか。


この長文・文法学習により読解力が飛躍的に向上し、あらゆる試験で正答率が95%から限りなく100%に近づいていきました。(※英語のみ)

なお英会話力は高校の頃から相変わらず進歩しておらず、ハウアーユー?アイムファインサンキューのレベルでした。


↓詳しい文法学習法を知りたい方はこちら↓

実践段階

大学1年

1科目に偏った受験勉強が功を奏したのか、単に累積勉強時間が増えたおかげか、無事に志望校に合格できました。合格発表の瞬間は少し心臓が飛び出ていたことだと思います。

入学までの2ヶ月間は勉強から解放され遊びほうけました。
入学後、大好きな英語学習を再開するのですが、受験英語への偏りを改善するため、実践向きの学習を3つ導入します。


1.発音の体系的な学習
受験時代はカタカナ発音から始まり、長文の音声を聞いてなんとなくネイティブ発音に寄せていたのですが、やはりそれでは限界があり、激しい日本語なまりが残っていました。

そこで発音を基礎から勉強し直すことに。
発音記号と音の対応を覚え、各母音と子音の発音の練習、リエゾン(want to→wanna等)などの音変化の学習を1〜2ヶ月で行いました。

発音の仕組み自体を頭で理解するのはそれほど難しくありませんが(初心者向けの発音用参考書1冊で十分です)、実際に発音を練習して体に覚えさせるのは少し苦労しました。RとLを区別する練習やgirl等の発音練習は地味で面白くない上に、舌と喉の筋肉が悲鳴をあげていました。そして発音を録音して聞き直すのですが、最初の頃は自分の声がキモくて萎えました。笑

しかし発音の仕組みを理解したことでリスニング教材を以前よりはっきりと聞き取れるようになるという嬉しい効果がありました。そしてカタカナ英語丸出しだった発音もある程度改善します。

もちろん短期間練習しただけなので日本語なまりはまだまだ残っていましたが、その後シャドーイングや英会話で訓練していくうちに徐々に綺麗な発音に近づいて行きました。短期間の訓練でも少なくとも頭では正しい発音を理解できている状態を作れます。その基礎ができた上でネイティブの発音を聞いたり自分が発音したりする度に、正しい発音の情報が積み上がり、自動的に発音が矯正されていくのです。

僕は自己流の発音が身についてしまった後に発音の練習を始めたので矯正にかなり苦労しました。これから本格的に英語学習を始める方は是非発音学習を最初に取り入れてくださいね。


2.洋画+英語字幕
受験勉強では脳細胞の仕組みや地球温暖化についてなどの堅い文章ばかり読んでいたので、カジュアルな表現にも触れるために洋画を使った訓練を取り入れます。

最初の頃はファインディング・ニモやトイ・ストーリーなどのディズニーやその他子供向け映画を中心に見ていました。子供向けなので発音もクリアで表現もシンプルなものが多いので、最初に取り組むジャンルとしては適切だったと思います。

それでもこれまでリスニングは受験教材のみだったので、キャラクターが喋るスピードや少しくずした発音についていくのに大変でした。初めの2〜3本はネイティブ発音とスピードに慣れるための訓練をメインにし、はっきり聞き取れない場合は何度も巻き戻しながら時にはセリフを真似して発音したりしていました。
体系的な発音学習の効果もあり、10本見終わる頃にはある程度くだけた発音にも慣れ、スピードにもなんとかついていけるようになっていました。

また、教科書には出てこないカジュアルな表現(e.g. Yesの強調版としてAbsolutely.を使うなど)にも触れられ、受験英語を卒業する第一歩になりました。


3.英語をツールとして使用する訓練
受験英語→実践英語へと移るために、日常生活で英語を使用する環境を作りました。

1つは携帯の言語設定の英語への変更です。
一見大したことないように思えますが、『メモ』や『おやすみモード』など意外に英語が思い浮かばない表現はたくさんあり、勉強になりました。

単語自体は難しくないので、1ヶ月も使っていれば携帯に出てくる英語表現を自然と覚えることができていました。もし単語帳や辞書で1つ1つ調べながら覚えていっていたら無駄に時間がかかっていただろうし、正確な表現を覚えられていたかも微妙です。

もう1つは英語でのグーグル検索です。
iPhoneの調子が悪いとか、よく眠れないとか、困ったことがあるとネットで原因や解決策を検索することがあると思いますが、それを英語でやるのです。

当時僕は浪人と大学入学後の一人暮らしで7キロの増量に成功していたので、"how to burn belly fat" などと調べてお腹の脂肪とおさらばしようとしていました。記事を読んでいるうちに『有酸素運動』などのダイエット用語を自然に覚えられるし、日本語とは違った情報が見つかったりとなかなか効果があったと思います。

他にもコミュ力をあげる方法とか色々と検索していましたが、検索しているうちに楽しくなって気づいたらどんどん英語の記事を読み進めていました。長文参考書などと違って勉強している感覚もないので脳がスポンジのように英語表現を吸収していたのか、語彙力・表現の幅が勝手に広がっていました。


この英語設定の携帯使用、英語でのグーグル検索は英語をツールとして使うことが効率の良い学習に繋がるということに気づいた良い経験でした。

大学2年

大学1年で発音学習や洋画学習を導入して実践英語を磨いていましたが、それでも英語力は圧倒的にリーディングに偏っていました。
そこで大学2年はスピーキング・リスニングを集中的に鍛えることにしました。

ここでも3つの活動に分けて紹介します。


1.瞬間英作文
洋画訓練などでリスニング力はある程度付いていましたが、スピーキング練習をしたことはなく、英会話力は簡単な話題でも英語が出て来ず、発言につまるレベルでした。

そこで英語で話す基礎を作るため、短い日本語の文を瞬時に英語に変換する瞬間英作文というトレーニングを導入します。

これが予想外に難しく苦戦します。
『ベンチに座っている男性はあなたのおじさんですか?』などの簡単な文でも英語が出て来なかったり、異常に時間がかかってしまったり。うまく行ったと思っても冠詞が抜けてしまったり発音が崩れてしまったり。

出てくる英単語はどれも中学生レベルのものばかりだったので、難しい長文ばかり読んできて英語力に自信があった当時の僕にとってはかなりフラストレーションがたまる練習でした。こんな簡単なことも英語で言えないのか、、と英会話力が低い現実をつきつけられたのです。

しかし1〜2ヶ月続けているとどんどん英語に直すスピードと正確さが伸びていき、中学生レベルの瞬間英作は問題なくこなせるようになります。このレベルの英作に必要な語彙と文法は受験英語で十分に付いているので、あとは口と脳が瞬間英作に慣れれば英語がどんどん口を付いて出てくるようになるのですね。

そして瞬間英作で培ったスピーキングの基礎が後のフィリピン留学でも効果を発揮することになります。


2.フィリピン短期留学(1ヶ月)
せっかくスピーキングやリスニングを練習していたので、実際に英会話を使う環境に身を置いてみたいという思いはずっと持っていました。

そんな時フィリピン留学が安くて質が良いという情報をネットで見つけ、すぐにエージェントに相談に行き、夏休みを利用して短期留学をすることに決定します。初海外だったのでパスポートを申請したりしながらワクワクしていたのを覚えています。

到着初日空港で早速ぼったくりらしきタクシー運転手に話しかけられます。
空港では観光客目当てのぼったくりが多いとの事前情報を得ていたので、"No."と言える日本人のプライドを発揮し、『ノンノンノン』と流暢な英語でぼったくりを華麗に振り払い、留学生活が幕を開けました。

フィリピンの語学学校は基本的にマンツーマンと4〜5人の少人数授業がメインです。これにより発言する機会が多く、苦手なスピーキングの練習量を確保することができました。また、留学生は韓国人が多く、英会話力も同じくらいだったのもスピーキングを伸ばしてくれる要因でした。流暢に話せない段階でネイティブばかりと話すのは疲れますし、遠慮してしまうこともあるかと思うので、同じペースで会話できる非ネイティブと練習するのは最初のステップとして効果的でした。

文法の授業は受験英語マスターの日本人にとってはかなり初歩的な問題ばかりで、確認テストでは日本人留学生は満点が続出していました。確かに文法問題としては簡単すぎましたが(多分高1レベル)、先生が文法を英語でどのように解説するのかという視点で授業を受けるとリスニング・スピーキングに役立ちました。知識として知っているのとそれを英語でわかりやすく説明できるのとでは圧倒的なレベルの差がありますからね。むしろ内容をわかった上で説明の仕方、言葉遣いに集中できたことでより深い学習になったと思っています。

1ヶ月の短い間でしたが、英会話の練習を大量に集中的に行うことができ、自分のレベル・足りない部分を確認することができたので非常に有意義な留学経験でした。韓国語を始めるきっかけにもなりましたし、何より今でも毎年一緒に旅行に行く友達ができたのが大きな収穫です。


3.Sitcom(コメディ番組)
瞬間英作のおかげでフィリピン留学ではある程度自分の言いたいことを英語で発言できていました。しかし、普通のことしか言えなかったので、もっと面白おかしくユーモアに溢れた会話をしてみたいなあと思うようになりました。

そこで帰国後からSitcomを見てユーモアを学ぶことにします。
*Sitcomは日常生活を描いたコメディ番組で、日本でも有名なのはフレンズやフルハウスです。

ディズニーなどの子供向け映画でネイティブスピードについて行くリスニング力はある程度ついていましたが、Sitcomのスピードはそれ以上で、さらに知らないイディオムや単語なども大量に出てくるようになりました。そして何より全ての単語の意味がわかるはずなのに、ジョークがわからない状況にビビることになります。(パソコンからは爆笑の効果音、自分は無表情)

苦労しながらも各単語・イディオムを完全に理解するまで調べ、さらに固有名詞や背景知識(有名な映画のセリフを使ったジョークが出てくれば、その映画の内容、セリフのシーンを調べるなど)を含めて吸収できるよう地道に見続けました。そうすると1シーズン20エピソードほど見終えたところで、よく使われる語彙やジョークのパターンなどが身につき、徐々にポーズなしでも理解して笑えるシーンが増えて行きました。

このSitcomを使った学習を取り入れてから英語レベルが一段階上がった感覚があります。具体的にはネイティブスピードの英語に抵抗がなくなり、日本語に近い感覚で内容自体に集中できるようになったり、英会話の際に口をついて自然な英語が出てくるようになりました(後の上海留学で実感。)また、俳優のセリフをリピートしていたおかげか、発音もネイティブに近づいて行きました。

Sitcomを使った学習は慣れるまで苦労しますが、英会話力が一気に向上しますし、英語の楽しさに触れられるのでオススメです。

大学3年(1年休学)

フィリピン留学・Sitcomで語学への情熱が加速し、大学3年時に1年休学して上海に留学することに決めました。

上海を選んだ理由ですが、学費が安いこと(当時英語圏留学2ヶ月分で上海1年分くらい)と英中2ヶ国語学べることです。上海は留学生の国籍が様々で、英語のレベルは非常に高いです。日本や韓国などの漢字文化以外の国の学生からすると中国語は難易度が高いですが、わざわざ中国に来る留学生はスペイン語やフランス語など他の外国語をすでに習得した上で中国語を学びに来る人が多く、当然英語もネイティブに近いレベルで話せる人が多くなるのです。(中華系アメリカ人などのネイティブも多いです。)

また、英語での授業のみを取っている中国語ができない留学生もいるので、留学生同士の会話は英語が基本です。もしかしたら英語圏で生活するよりも英語を話す時間が長かったかもしれません。

中国語学習の話は割愛して、上海での英語学習を3つに分けてお話します。


1.英語での中国語学習
中国語学習の話は割愛するんちゃうんかーーーーい。

はい、鋭いツッコミありがとうございます。
中国語学習の話ではあるのですが、”英語で学ぶ”という部分に焦点を当てて書きますので、お付き合いよろしくお願いいたします。

中国語は日本で少ししか勉強していなかったので留学当初9クラス中の下から3番目のクラス(中国語でC班)に振り分けられました。このクラスは基礎レベルなので授業は英語メインで行われます。クラスメイトは20人程で日本人は僕以外に1人、その他は欧米系・アラブ系という感じでした。

日本人や韓国人は優秀なのでいきなり中国語で授業が行われるクラスからスタートする人がほとんどでした。タイ人やベトナム人も漢字文化の影響があるのか上のクラスの留学生が多かったように思います。

中国語については劣等生としてスタートしましたが、それと引き換えに毎日英語で考える機会を得ることができました。

例えば文法。
時制(tense)や接続詞(conjunction)などの文法用語はそれまで日本語を使うことがほとんどで、英語での表現を知らないものが多かったですが、授業で頻繁に出てくる文法用語を自然と覚えることができ、語彙の幅が広がりました。

用語だけでなく、中国語の完了形など文法の概念自体も英語で説明されるので、日常会話や映画等で触れるものよりも複雑で抽象的な英語を理解する耐性がつきました。そして休憩時間には授業で分からなかった部分を生徒同士英語で教えあったりするので、文法などの抽象的な概念について英語で考えて説明する能力が磨かれていきました。(最初は外国語で外国語について説明するとか無理ゲーだと思っていましたが、人間必要に迫られれば何とかなります。)

また、辞書も留学生の間で流行っていた英語ベースの中国語辞書アプリを使っていたので、日々英語を介して日常の出来事やモノ、概念について考えていました。例えば、日本語で友達と株の話をしていて『株式』って中国語で何ていうのだろうと思ったとします。辞書は英語でしか検索できないのでまず"stocks"と入力すると中国語の"股票"が出てきます。つまり株式→stocks→股票のように日本語→英語→中国語の流れが頭に出来上がるのです。そして普段留学生同士で英語を使っているので、その会話で出てきた話題に関する英単語を中国語で調べる際などは英語→中国語と英語を起点に日本語抜きで考える場合もよくありました。

このある種のアウトプットを日々繰り返すことにより英語で物事を考えたり表現したりする負荷がだんだんと軽くなりスピードアップしていきました。また、先ほどの例に戻ると"stocks"と検索した場合、发行股票=issue stocks(株式を発行する)のようにフレーズや例文も出てくるので、英語の運用能力も鍛えられます。もちろん中国語で新出単語を調べる際も英語で定義や用法を確認することになるので、その度に英語の思考回路が強化されていくのです。


第二外国語を学んでいない方にとっては関係のない話に思えるかもしれませんが、そんなこともありません。英語で学べるのは何も中国語に限った話ではなく、経済学や工学、コミュニケーション方法など普段日本語で学んでいることも英語を使って学べるのです。このエピソードでは英語で何かを学ぶことの効果を少しでも感じてもらえたらと思います。

次の洋書学習、TED学習はより汎用性が高く誰でも取り入れられる方法だと思いますので是非参考にしてみてください。


2.洋書(ノンフィクション)学習
中国語の授業は午前で終わったり午後のみだったりと割と余裕を持ってスケジュールされていました。日本の頃と違いバイトもなく時間が大量に余っていたので、英語で何かを学ぶ 活動の一環としてノンフィクションの洋書を読み始めることにしました。

ビジネス書やノウハウ本などに代表されるノンフィクションを選んだのは、この手の本はわかりやすく概念・方法論を伝えることを目的としているので、小説などのフィクションより比較的平易な表現が多く、文章構成も明確なことが多いからです。モノによりますが、日本語でも自己啓発本などの新書よりも小説の方が難しい単語や独特な言い回しが多く、読書に慣れていない人は戸惑うことがあると思います。また受験英語で扱われる題材は評論文であることが多く、日本人の英語学習者に備わっている語彙力ではノンフィクションの方が親しみやすい可能性が高いのです。

そういう訳でノンフィクションに決めたのですが、特に読みたい本などは思い浮かばなかったので、当時友達の間で流行っていたロバート・キヨサキの『金持ち父さん貧乏父さん』のオリジナル"Rich Dad Poor Dad"を読むことにしました。

お金持ちになる方法について書かれた文章を英語で読んでいくのは、中国語の文法を英語で考えるのと同様、抽象的な物事について英語で考える良いトレーニングになりました。読書の際は日本語を介さずにロバートの書いた英語を頭でイメージ化していくので、英語を英語のまま運用する回路が強化されていくのです。

また、本に登場するcash flow(キャッシュ・フロー)やliabilities(負債)といった概念をより深く理解するためにネットで検索し(使うのは英語のみ)、その定義や説明に出てきた知らない英語をまた検索するという無限英語検索地獄学習を併用しながら読み進めました。この学習法のおかげでdouble-entry bookkeeping(複式簿記)の概念や関連する金融知識を英語で新たに習得することができ、その過程で英語脳を圧倒的に成長させることができたのです。

これに加えて目次や前書き、索引の英語での書き方など、英語表現自体も学ぶことが多く、洋書学習はかなり有意義な勉強法でした。

ノロノロと読んでいたので1冊読破するのに3ヶ月くらいかかってしまいましたが、僕にとってこの経験は学習者向けの教材を使って『英語学ぶ 』状態から、新しい知識を『英語学ぶ 』ステージへ移行する大事な大事な第一歩でした。


3.TED学習
英語で学ぶ ことに味を占めた僕はTEDを使った学習も開始します。

TEDは様々な分野の著名人・有識者が行うプレゼンテーションを見ることができ、動画時間も10〜20分程度と短めなのでテーマを偏らせることなく飽きずに学習を継続できます。洋書学習は一つのテーマを深く学ぶのには適しているのですが、最初の1冊はどうしても読むのに時間がかかってしまうので、TEDを併用するのは英語で学ぶ幅を広げるのに効果的でした。

また、英語でのプレゼンを聞くことによりイントロでの観客の引き込み方や話の組み立て方、言葉遣いなど公式な場での表現方法を学ぶことができました。そして内容自体も面白いので頑張って理解しようとしているうちにリスニングの正確さ・理解スピードが自然に向上していきました。これは後に英語で大学の授業を受ける際にかなり役立ったと思います。

TEDはWhy you should make useless thingsThe surprising habits of original thinkersなどの何かに挑戦するモチベーションが上がるプレゼンや、How to sound smart in your TEDx Talkなどのユーモアに溢れたプレゼン等、英語学習に関係なく勉強になるものばかりで、生きていく上で参考になる話も多いです。みなさんも人生の指針になる話を見つけてみてはいかがでしょうか。

英語をツールとして使用する段階

大学4〜5年

上海留学時代の自由時間に洋書学習、TED学習など英語で学ぶ経験を積み重ねた結果、英語で直接新しい知識・情報を手に入れることに抵抗がなくなり、いつの間にか英語を勉強するという意識がなくなっていました。

『英語ツール化時代』の到来です。

日本帰国後もツールとしての英語をより一層体になじませるために、英語で学ぶ活動の範囲を広げました。ここでも3つの活動を紹介します。


1.英語で行われる学部授業の受講
帰国した際、ちょうど大学の方針で外国人教授による授業が色々な学部・分野で開催されるようになっていたので、洋書・TEDよりもさらに深く教養を深められるだろうということで英語での学部講義を受けてみることにしました。

最初に取った授業はInformation Technology。
HardwareやSoftwareの仕組みなど、文系の自分にとってはあまり馴染みのない内容がよく登場しましたが、教授の詳しい説明を受けることにより、日本語で授業を受ける時と同じ感覚で理解・教養が深まり、その過程で英語処理能力がより一層磨かれていきました。

また、Digital Divideや巨大IT企業GAFAの到来など、ある程度の知識はあるけれど詳しく英語で説明しろと言われると難しい内容についても資料を読んだり口頭での解説を聞く学習は効果的でした。専門用語を覚えられるのはもちろん、英語での簡潔なまとめ方、うまい比喩表現などを学ぶことができ、物事を説明する能力が自然と身につくのです。何かを知っているのと自分の口で説明できるのとでは大きなレベルの差がありますからね。

そしてプレゼンや授業内容についての質疑応答・ディスカッションの時間はアウトプットの良い練習機会になりました。質問内容やプレゼンを英語で考えたり、ディスカッションの際には相手の発言に対して瞬時に英語で考えながら話したりするうちに、英語脳が成長していきました。頭の中で、自分の言いたいこと→適切な英語表現までの経路が短縮され、さらにその経路をどんどん省エネでたどることができるようになっていくイメージです。


読者のみなさまの中で現在大学に通っており、自分の大学で英語での講義が行われているという方がいらっしゃったら、是非履修してみてください。単位は取らなくても、一度覗いてみるだけで英語で学ぶという経験が具体的になり、モチベーションが湧き起こるかもしれません。

社会人の方や英語で講義を受ける機会がないという方はMichael Sandel教授のJusticeなど、海外の大学・大学院が無料で公開している授業もあるので、興味のある分野を検索してみると良いかもしれません。コメント欄に意見を発信したり画面に向かって独り言で見解を述べたり(人前でやるのはヤバ目なのでやめましょう。)すれば、アウトプットの機会も確保できるでしょう。オンラインで世界最高峰の教育を無料で受けられるなんて最高な時代ですよね。


2.洋書(フィクション)学習
洋書(ノンフィクション)学習やTED学習、Sitcomなどで語彙力を着実に増やしていた僕ですが、語彙力の成長に行き詰まりを感じていました。

ノンフィクションでは分野により専門用語の違いはありますが、それでも論理的説明に使われる語彙にはある程度パターンがあります。TEDなどのプレゼンでは難解な語彙は使いませんし、Sitcomでは日常生活で使われる語彙が多めです。つまり、ある程度の語彙力(15,000語とか)に到達し、洋書(ノンフィクション)がスラスラ読めるようになると、新しく習得できる語彙が出てくる頻度がどんどん下がって行くのです。

関連記事: 英語の語彙は2万語必要?語彙数の目安から語彙力強化のメリット、勉強法までガッツリ分析しました。

そこで語彙力向上のメリットに絶大な信頼を寄せていた僕は『このままではわいの語彙力の成長が停滞してまう』と危機を感じ、英語で学ぶ活動にそれまで取り入れていなかったフィクション学習を追加しました。小説等のフィクションでは複雑な人の心情や人間関係、情景などが効果的に描写されるので、語彙の種類が多様になる傾向があるためです。


そんなこんなで最初に読むことに決めた小説はGeorge Orwellの『1984』。
真偽はわかりませんが、イギリスの友人によると、イギリス人が読んだふりをしたい小説ランキング1位だそうです。(どんなランキングやねん)

舞台は1984年の超監視国家。そこでは市民の行動・言動が街中や住居に設置されたカメラやマイクを通じて政府により24時間監視されており、思想・言語・恋愛など全てが統制の対象になります。社会に違和感を抱いている主人公が、思想警察の目をかいくぐりながら同じように不満を抱く仲間を集め、監視体制の裏側に迫ろうとするという物語です。

初めての英語での小説だったので、主人公からみた街の景色や職場の様子など、単純な物理的描写を読むだけでも非常に参考になりました。前置詞や関係代名詞などを器用に使ってカメラやマイクの使用状況、部屋の位置関係などが表現されているのです。

また、1984の世界では革命・自由などの政府にとって危険な思想が言語から削除され、市民が政府を批判的に考える能力を奪っていくのですが、そのような言語統制の方法や歴史記録の塗り替えなど、複雑で概念的な内容を読むことにより、高度な英語での理解力・表現力が鍛えられていきました。

そして1984を読破した後は英語で情景を思い浮かべる力、長文処理能力、語彙量とあらゆる面で英語力が一段階レベルアップしました。自分の頭で考え続けることの大切さ、言語・語彙がいかに思考に影響を与えるか、全体主義の怖さなど、考えさせられることも多く、1人の人間としてもレベルアップした気分でした。


現在も洋書の小説は読み続けており、ボキャブラリーの幅は広がり続けております。


3.ポッドキャスト
大学5年の頃、毎日1時間ほどジョギングするのが日課になっており、その1時間は音楽を聞いていたのですが、この時間も英語学習に当てられないかと考えた末にたどり着いたのがポッドキャストです。

ポッドキャストは現代版ラジオ番組のようなもので、自分の好きなジャンルの番組をダウンロードして聞くことができます。英語学習や歴史、心理学についてなどの教育的な番組や、リスナーからの相談に冗談を交えながら答えるバラエティ番組、サイクリングやポーカーなどの趣味番組等、ジャンルは本当に幅広いです。耳で聞くyoutubeといったイメージですね。


最初に聞き始めた番組は英語学習用ポッドキャストでググってヒットしたLuke's ENGLISH Podcastです。パーソナリティはイギリス出身の英語教師兼コメディアン、アメリカ英語とイギリス英語の違い、リスニングの大切さ、英語圏で使われるユーモアについてなど、英語全般をテーマに扱う番組です。

ネイティブスピードでの収録ですが、発音がクリアで聞き取りやすく、また、基本的にモノローグが多いので、ポッドキャストデビュー番組としては適切でした。耳だけで聞く体験によりリスニング力が向上したのはもちろん、英語圏の文化やコメディ、ジョークの種類・構成など、英語への理解・興味が深まるというボーナスもありました。このポッドキャスト番組のおかげでSitcomやその他トークショーをより深く理解し、楽しむことができるようになったのです。


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2つ目に導入したポッドキャスト番組はWally Show Podcastです。
パーソナリティはアメリカの男女4人組で、テーマは特に決まっていません。最悪だった初デート、一人っ子の特徴、トイ・ストーリ4の感想など、様々な話題について4人で面白おかしく話し合ったり、視聴者の体験談を紹介したりと、ただただ会話を楽しむだけの番組です。

この番組は複数のネイティブ同士の自然な会話が収録されていますので、ネイティブの日常会話スピード、あるいはそれ以上のスピードで話される英語に慣れることができます。実際この番組を聞き始めてから洋画や海外ドラマで話される英語のスピードが余裕になり、仕事やパーティで複数のネイティブど話す際もその会話スピードにひるむことが無くなりました。


英語教材・TOEIC・海外ドラマなどで話される英語のスピードについてはこちら



また、Wally Show Podcastではニュースや日常生活で起きる身近な出来事について話されているので、自分が英語で雑談する際に出くわしやすい話題についての英語表現を自然に覚えることができましたし、どの様にすればユーモアを交えた会話ができるかということまで学ぶことができました。


ポッドキャストはSitcomに次いで僕の英語力を飛躍的に向上させてくれました。

社会人時代

大学を卒業し、専門商社に入社してから本格的にビジネス英語に触れるようになります。

ビジネス英語と言うと難しそうに聞こえますが、そんなことはありません。友達との日常会話や海外ドラマ、パーティでの雑談で使われる英語の方がよっぽど高度なリスニング力・スピーキング力が必要です。雑談はどんな話題にでも展開する可能性がありますが、ビジネス英語の場合は大抵使われる語彙、シーンが事前に想像できますからね。

それでも海外ドラマや留学生活で慣れ親しんできた英語とは違うビジネス英語を使う中で学ぶことはありました。入社前の研修を含めて3つの体験談を紹介します。


1.ベルリッツでのビジネス英語研修
入社前の内定者研修として会社からの指示でベルリッツの1対1ビジネス英会話コースを受講することになりました。

上海留学ではほぼ毎日ネイティブを含む留学生同士で今後の人生や経済、中国で新規開拓できそうなビジネスについてなど、そこそこ高度な英会話をしていましたが、それでも友達同士の会話なので言葉遣いはフランクなものだけでした。

その点ベルリッツではビジネスシーンに特化した英語を学べるので、入社に向けた練習として非常に有益でした。文法的には正しい英語でもカジュアルな表現を使うとより洗練されたビジネス向きの表現に訂正してもらえたり、交渉や会議などのロールプレイングをしながら使える複数の表現を適宜教えてくれたりと、実践向きだったのを覚えています。

また、自分がコンサルタントになって企業の問題点・改善策を提示する練習などもあり、英語でのプレゼンスキルを磨くこともできました。高度な話題について会話できるのと、1人で論点を整理して流暢にプレゼンを行うのとは全く違ったスキルなので、ビジネスをテーマにしたプレゼン練習を積み、さらに直後にフィードバックがもらえるというのは貴重な体験でした。

入社後に英語でのプレゼンでもテンパることなくこなせたり、取引先との会議でもカジュアルになりすぎず丁寧な言葉遣いを保つことができたのはこの時の経験があったからだと思います。


2.会議・メールで使う英語の文法を完璧に
入社2年目に香港で勤務するようになり、会議やメールを英語で行うようになりました。(取引先とのやり取りは英語or中国語、社内メールや会議は英語)

この時点ではかなり英語に慣れていたので、会議やメールで使う英語は特に難しい訳ではなかったのですが、意識していたポイントが1つありました。それが会議やメールで使う英語は例え社内向けでも文法・表現のチョイスをできるだけ完璧にするということです。

例えば次の文面。

We can keep a large stock because the demand for these connectors is increasing.
(このコネクターの需要が伸びているから、在庫をたくさん持ってもいいんだよ。)

これは同僚に在庫の水準について聞かれた際の返信ですが、特定のコネクターの需要って言いたい場合demandにtheがいるよなあとか、much stockよりa large stockの方がフォーマルかな、とか文法・表現について気を配るようにしていました。

このように普段から言葉遣いに注意することで細かいニュアンスについての感覚が研ぎ澄まされ、他にはどういう風に表現できるのかという好奇心も生まれ、語彙力の成長に拍車をかけることができたのです。

伝わればいいという姿勢でいるより圧倒的に高速で英語力を成長させることができたと思います。(ただし文法を気にしすぎて仕事がノロマすぎると上司に怒られるので注意。)


3.業界用語は常に英語で検索
光ファイバー部品を扱う専門商社で働いていましたが、製品に関する知識は皆無だったため、1から勉強する必要がありました。

グローバル会議や海外の取引先とやり取りする際は英語の業界用語を使えなければならないので、どうせ勉強するならと光ファイバーの機能や種類、性能などを全て英語で調べて理解することにしました。

また、駐在後は購買関係の部署だったので在庫回転率やインボイスなどの在庫管理・貿易に関する専門用語についても英語で勉強するようにしていました。

その結果駐在の早い段階で英語でも専門用語が口からスラスラ出てくるようになっていましたし、業界用語や専門用語に詳しくない相手から説明を求められた際も平易な言葉で置き換えられる能力が身についていました。

一旦日本語で知識をつけてから業界用語・専門用語の英語訳を個別に覚えていく、という方法より圧倒的に効率良く使えるビジネス英語を身につけることができたのです。

LanBoost作成のきっかけ

長々と英語学習歴を書いてきましたが、少しは参考になったでしょうか。

ここからは当サイトLanBoost作成に至った経緯について知っていただくため、3つのきっかけについてお話させていただきますので、お付き合いのほどよろしくお願いいたします。

受験英語の限界

英語学習歴でお話した通り、高校中退後・浪人時代の2年間、かなりの時間を受験英語に費やしました。

その結果、大学入学直後に受けたTOEICでは950を取ることができ、リーディング・リスニングに関してはある程度の力がついていました。

当時英語を実際に使った経験は皆無だったので、英会話力については未知だったのですが、話す機会がないだけで実際に英語を使う場面に遭遇したら結構ペラペラ話せるだろう、とTOEICの点数に踊らされて自分のスピーキング力を過信していました。

ですがその自信は外国人観光客に道を聞かれた時に木っ端みじんのミジンコレベルに打ち砕かれることになります。当時の会話を再現してみますね。

Tourist: Hi, excuse me? How can I get to Okura hotel?

脳内再生イケメンジョニー: (Well, go straight down this road, turn left at the intersection, and you'll find it on your right. Enjoy your stay.)

実際のジョニー: あ、えー、ス、ストレイト、アンドレーフト、あーんどゼア!

Tourist: Thank you. (多分あんまり道わかっていない様子。)

悲惨です。

英語は相当できる方だと自信があったのに中学レベルの道案内すらまともにできないことに気づいてしまったのです。

この経験を機に一旦リーディングのトレーニングの割合を減らし、英会話、特にスピーキングを集中的に鍛えるようになり、それから1,2年である程度自由に英会話をこなせるようになりました。

しかし、最初からスムーズにスピーキング力が伸びた訳ではなく、色々な学習法を試しまくっていました。試行錯誤しながら効果的な学習法が見つからず苦戦していた時期も長かったのです。

そして、学校で受験英語重視の勉強をしてきた日本人学習者ならきっと同じような悩みを抱えている人がいるに違いない!リーディング・ライティングや文法だけでなくリスニング・スピーキングについても実践的な学習法を網羅したサイトを作りたい!と思うようになったのがLanBoost作成のきっかけの1つです。

TOEICや英検、その他筆記試験で高得点を取れる英語が得意な方でもいざ英会話となると思うように言葉が出てこない、あるいは多少話せるけども発音のなまりが強くよく聞き返される、などの悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?

LanBoostはそのような悩みを一挙に解決できるサイトを目指しています。

中級の壁

1つ目のきっかけでもお話した通り、大学入学直後の僕はTOEIC950にも関わらず英会話力は小学生以下とゆうとてつもなく資格試験に偏った英語力でした。

スピーキングを集中的にトレーニングするようになり、ある程度英会話力がついたのですが、今度は中級から上級の厚い壁にぶち当たることになります。

ここでいう中級というのは次のような状態です。

・リーディングは問題なし。
・リスニングもプレゼンやニュースなど、クリアな発音のものであれば理解できる。
・会議、メール等でのビジネス英語でも意思疎通可能。

しかし、
・ネイティブ同士の会話や洋画 、海外ドラマが聞き取れない。
・なんとなく聞き取れるが、ジョークが理解できない。

この状態から、

・洋画、海外ドラマが字幕なしで理解できる。
・ネイティブ同士の会話でもジョークが理解できる、ジョークで返せる。

とゆう状態に一段階レベルアップするのにかなり苦労しました。

中級レベル(特にリーディング)に到達するには素晴らしい参考書が大量にあるので、あとはやる気の問題で教材に困るということは少ないと思います。

しかし中級レベル以上となると何をどうトレーニングしたらいいかわからず、さらにそもそも教材自体少ないので、学習を始める以前の段階でつまずいてしまうのです。

僕自身も試行錯誤しながらなんとか中級の壁を破る学習法を確立し、さらにそれを中国語・韓国語を習得する際にも使用し、その効果を実感してきました。

そして中級から上級へステップアップする英語学習法を体系化し、『海外ドラマを字幕なしで聞き取れるようになりたい』など高いモチベーションがあるのにどこから始めたらいいかわからない方々の手助けになりたい、と思うようになったのがLanBoost作成2つ目のきっかけです。

英語を通じた価値観の広がり

受験勉強時代は英語をただのスキルと捉えていて、英語学習によって何か考え方が変わったということはほとんどありませんでした。

ですが、海外ドラマを字幕なしで聞き取れる位に英語が自分の身になった際に振り返ってみると、英語学習を通じて自分の考え方・価値観が広がっていたことに気づいたのです。

行動様式の変化

例えば、英語圏(特にアメリカ)では自分の意見を持ち、きちんと主張することが日本に比べて重視され、当たり前のことになっていますが、ドラマやニュース、留学等で英語に触れているうちに自分もその行動様式を取り入れていたのです。

CNNなどのニュース番組を見ているとキャスターが専門家に話を振ると専門家が1人で1分くらい話し続ける、というシーンがよくあります。これはキャスターが質問を挟みながら専門家と会話のキャッチボールをして話を進めていく日本で一般的なスタイルと対照的ですよね。

上海で留学生同士4~5人で話している時も誰かが話を振るということは少なく、それぞれが話したい意見やエピソードがあれば勝手に話し始めるということが多かったです。海外ドラマの会話を注意して聞いて見るとそのようなスタイルのコミュニケーションが多いと思います。誰かが話を聞いてくれるのを待っていてはいつまでも喋る権利がもらえないのです。笑

そしてここまで意見を持たなきゃいけないのか、と感心したエピソードがあります。イギリス出身の友人とご飯を食べにいく際、何を食べたいかと聞かれたので中華を食べたいと答えたところ、なぜだと聞き返されました。なぜも何も...とは思いましたが、3日連続洋食だったからアジア料理が食べたい気分だったし、一番近いアジア料理店は中華だからだ、と答えたら納得したようで無事に中華を食べることができました。さすがにこれがイギリスの一般的な会話だとは思いませんが、他にも自分の言動に対して理由を聞かれることはよくありました。

このように自分と異なる文化の行動様式に触れることでいつの間にか何でもないことでも理由を考えるようになったり、必要な時はきちんと自分の意見を通したり、と考え方 ・価値観への影響を受けていました。日本のスタイル、英語圏のスタイル(これも国によって違うので1つの言語で複数の文化に触れられる)が両方身につくことにより、時と場合に合わせて最適な行動スタイルを取り出すことができるようになれば、自分の思うようになることが増えたりコミュニケーションが円滑になったりと人間としてもレベルアップできるかもしれません。

情報の幅の広がり

また、英語の情報にアクセスできるようになったことで、手に入る情報量が何倍、何十倍にも膨らみ、その種類も多様なものになりました。かっこよく言えば人生の選択肢が広がったのです。

身近な例で言うとキャリアについて考える際、英語は強力な味方になります。日本語の情報のみで考えていると大学や大学院卒業後は新卒採用枠で就職するという選択肢がメインになると思いますが、キャリアについて英語で書かれたある記事には大学卒業後すぐに就職or起業するのが35%、20代半ばが32%、20代後半以降が33%という調査結果が載っていました。卒業後も留学や他のことをしながら自分のキャリアについて考える時間を持ちたいけどやっぱり就職した方がいいかな、など悩んでいる人にとって英語の情報に触れれば広い視点から決断できるのではないでしょうか。

僕自身も会社を辞めて独立したいけどどうなんだろう、と悩んでいた時期は英語の情報に助けられました。自分で事業を始めた人の体験談の量と種類の多さが半端なかったので、自分1人で考えるより色々な案を思いつくことができましたし、日本語の情報、英語の情報(中国語の情報も)、全てを比較・総合しながら決断したので、最終的に自分の決めたことには圧倒的な自信を持つことができていました。

このように英語を習得すると価値観や考え方が広がります。

英語を通じてコミュニケーション力が上がったり自分の意思決定に自信を持てるようになったりする感覚をもっと多くの人に体験してもらいたいと思うようになったのがLanBoost作成の3つ目のきっかけです。

LanBoostでは英語をただのスキルとして習得してもらうのではなく、読者の皆様の考え方・価値観に変化が出るレベルまで英語を完全に自分のものにしてもらえることを目指しています。

LanBoostのコンセプト

最後にLanBoostを運営する上で大切にしている3つのコンセプトについてお話させていただきます。

中級以上の勉強法

きっかけの2つ目でもお話しましたが、受験英語レベルの教材は良いものがたくさんあり、数をこなせばなんとかなると思いますが、受験英語を卒業して実践的な英語力をつけるにはむやみに勉強しているだけでは難しいです。

しかし、中級以上となると勉強法についての情報も少なく、教材自体も多くはありません。そこでLanBoostでは次のような方に向けて中級以上の勉強法を提供していきます。

  • TOEIC700以上なのに英会話が苦手
  • 洋画や海外ドラマを字幕なしで観られるようになりたい
  • 発音をネイティブに近づけたい
  • 洋書を辞書なしで読めるようになりたい

現時点での英語力に積み上げる形で上級〜ネイティブレベルを目指すにはどのように勉強していけばいいのか、リーディング・リスニング・スピーキング・ライティング全ての分野の学習法について発信していきます。

中級以上の勉強法に力を入れるのはきっかけの3つ目でお話したことと繋がりますが、英語を完全に自分のものにして価値観や考え方・情報の幅を広げてもらいたいと思っているからです。学校選択・キャリア・恋愛・お金など何かについて決断する際、日本語と同時に自然と英語でも考えられるようになっていきましょう。二刀流ですね。

文法学習語彙力についてなど、基礎的な勉強法についてももちろん情報発信していきますので、これから英語学習を始める方も当サイトを活用して基礎から積み上げ、英語を自由に操れるレベルを目指していただければと思います。

理由を重視

LanBoostでは英語学習についての情報発信をする上で理由・背景をお伝えすることを大切にしています。

どうゆうことか。

例えば勉強法について発信する際、なぜ語彙力を増やす必要があるのか、なぜ英英辞典を使うのか、といったようにその勉強法が効果的な理由も合わせてお伝えするようにしています。また、仮定法過去はなぜ過去形を使うのか、などの文法の由来や語源などの背景知識もできるだけお伝えするようにしています。

なぜその勉強法が有効なのか知っていれば継続するモチベーションが保てますし、むやみに学習するのでなく目的意識を持って進めることができるのです。

そして文法の由来や語源などの背景知識を知っていれば理解が深まり、意味を丸暗記したりするよりも記憶の定着が促されるのです。

英語学習においてなぜその勉強が必要なのか、なぜそのような文法や意味になるのか、といった疑問を持つ姿勢を養っていきましょう。

独学力

3つ目のコンセプトが『独学での英語学習』です。

今の時代質の良い英会話スクールや予備校など英語を学ぶための専門教育機関はたくさんありますが、それでもそこでの学習だけでは英語を習得することはできません。

週1〜2回1時間程度先生に教えてもらいながら勉強するだけではどうしようもなく、その他の時間の独学を上手にこなせるかで英語力が伸びるかが決まってくるのです。

そこでLanBoostでは読者の皆様が独学で英語を伸ばしていただける様、具体的な勉強法やおすすめ教材について発信していきます。

独学が難しそうなリスニングやスピーキングについても多言語学習で培ったノウハウを公開していきますのでご安心ください。

なお、『独学力』をコンセプトにあげているのは何も英会話スクールやオンライン講座を否定している訳ではなく、誰にも教えてもらうことなく完全独学で進めることを推奨している訳でもありません。(参考書を読んで勉強するのも結局はその著者に教えてもらっていることになるので)

むしろ自習の補助として英会話スクールなどの専門機関を使うのはありありだと思います。当サイトでも普段の自習の効果を高めてくれるスクールやプログラムがあれば適宜情報提供いたします。

大切なのは英語学習の目的や目標、課題や各学習法の意義などを自ら理解し、主体的に進めていくことです。独学ベースで進めつつ、その手段として専門機関が有用だと思えばどんどん利用すれば良いのです。

ただし、英会話スクールに入ることで安心し、受動的に授業を受けてなんとなく勉強した気になるのはスーパーNGです。そうなってしまったら英語を自分のものにするのは夢のまた夢でしょう。英語学習の主人公は常に自分です。

LanBoostでは主人公である皆さんが英語を攻略するための地図やヒントを手に入れていただければと思います。

独学力を磨いて効率的に英語ペラペーラになっちゃいましょう。

まとめ

とてつもなく長いプロフィールを読破していただき、ありがとうございました。

これまでの英語学習の道のりを詳しくお話ししましたが、どのようなステップで英語力を身につけていけば良いのか少しは参考になったでしょうか。

英語を自分のものにすれば大げさじゃなく人生が変わります。

英語学習の第一歩としてLanBoostを使い倒してくださいね。

See you again. 再见。다시만나자.

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