英語のリーディングができるようになりたい、
スラスラ読めるようになりたい、
英語読解のテストで点数を取れるようになりたい
って思うことありますよね。。。
僕もある程度英語を話せるようになってもリーディング力はしばらく上がらず、勉強に苦戦した記憶があります。
特に楽しみながら勉強できるスピーキングやリスニングと違い、どうしても頑張って取り組まなくてはいけないというイメージが強く、勉強をしようと思ってもなかなか勉強をし始めることができませんでした。
勉強が好きではなく、普段から本を読む習慣があったわけでもない僕が、習慣的に英語を読むようになったのは、「多読」という勉強法を取り入れたからです。
多読とは、読んで字のごとく、「多くの文章を」「読む」ということですが、ただでさえ読むのが好きではないの人間がたくさんの英語の文章を読むのは正直しんどいですよね。
実は、言語学における多読の研究においても、同じように認識がされていて、多読とは単に「多くの文章を」「読む」ことではないという議論がなされています。
詳細は次の章で触れますが、多読をする際の重要な点をいくつか例を挙げると、「簡単な文章を読むこと」や「楽しみながら読むこと」、「好きなジャンルの文章を読むこと」、「スピードを意識して読むこと」などが挙げられます。
この多読を学習に取り入れることで、僕の英語力はかなりつきました。
高校生の頃は学力テストで偏差値が爆上がりしたことがあるのですが、ちょうど多読を始めて3ヶ月ほど経った頃でした。
多読自体は非常に強力で全ての英語学習者におすすめしたい学習法ですが、一つ問題があるとすると、「最初は何を読めばいいのかわからない」という点です。
楽しみながら、かつ好きなことについて、英語で読むというと聞こえはいいですが、そもそもそのような題材はどこにあるのか、という疑問が湧いてきますよね。
実際僕は自分にあった教材やサイトを見つけるまでひたすらネットサーフィンを繰り返していて、かなり時間が無駄だったようにも思えます。
良いサイトを見つけるまでの過程で、もともとは興味がなかったジャンルの記事を読むことになったり、そこから新たな興味に繋がったりとよかったこともありますが、英語学習という点においては無駄も多かったです。
そこで今回は、これから多読を始めたいという方や英語学習のために役に立つ無料のサイトを4つピックアップしました。
今回は特に初心者の方向けに難易度の低めのものをピックアップしましたので、気軽に読んでみて頂きたいです。
また、中級者や上級者の方でも多読をする際には、原則、読む英語の難易度は低い方が良いとされています。
そのため、ある程度英語力に自信のある方でも、多読の効果が得られるようなサイトになっています。
最後まで読んで頂き、みなさんの英語力の向上にお役立て頂けますと幸いです。
多読とは?多読をする上で大事なポイントは?
早速、多読のためのおすすめのサイトをご紹介したいところではありますが、その前に念の為、多読とはどのような学習法なのか、重要なポイントを押さえつつご紹介します。
冒頭でもお伝えしましたが、多読とは「多くの文章を」「読むこと」という認識で大枠は合っています。
ただ、多読を英語学習に取り入れるにあたり、下記のような重要なポイントがあります。
1、簡単な文章を読む。
2、様々なジャンルの読み物を用意する。
3、自分が読みたいものを選ぶ。
4、できる限り多く本を読む。
5、できるだけ速く読む。
6、「楽しむこと」「情報を得ること」を意識する。
7、一人で黙々と行う。
8、理解度チェックは必要ない。
9、多読のメリットを理解する。
参考:The Benefits of Extensive Reading in EFL
多読に関する研究において、このようなポイントが重要だと明らかになってきた背景には、学習者のモチベーションの維持や学習効率を上げることが重要視されるようになったことが挙げられます。
たとえば、1つ目に挙げた簡単な文章を読むという点ですが、簡単な英語の文章を読むことで、難しい文章を読む時のような高いハードルを感じずに文章を読むことができます。
また、簡単な文章の方が英語のリズムを感じたり、単語ひとつひとつの意味を考えるために止まったりせずに読むことができます。
そのため、英語の読書は辛いというイメージがなくなったり、テンポ良く読む癖をつけることができます。
このように、多読にはたくさんの英語の文章を読むこと以外にも押さえておきたいポイントがあります。
もちろんたくさんの英語の文章を読むことは大事ですが、多読のメリットを最大限に発揮させるために重要なポイントが他にもあることがお分かり頂けたら幸いです。
初心者の方におすすめのサイト4選
ここまで、多読の概要と多読をする際に重要なポイントを見てきました。
多読とはどのようなもので、多読を使って学習する際にはどのようなことを意識すると良いのか、お分かり頂けたら幸いです。
それでは、初心者の方が多読をするためにおすすめのサイトを4つご紹介していきます。
初心者向けのサイトの特徴としては、
・単語が簡単
・一つ一つの文章が短め
・イラストが多め
と言った点が挙げられます。
今回は特にわかりやすく、僕も使ったことのあるサイトを4つご紹介します。
English Online
まず一つ目にご紹介するのは、English Onlineです。
こちらは、簡単な英語で書かれたニュースを読むことができるサイトで、さまざまな時事ネタが英語で書かれています。
ニュースなので、文章の言い回しは少し硬いですが、大人向けのニュースで使われるような表現よりもかなり簡単になっています。
また、ニュースサイトということもあり、多くのジャンルを扱っており、何かに特化しているというよりは、いろいろなことに興味を持つことが多いという方は、このサイトを使って楽しみながら英語力を身につけるということできます。
多読はしたいけど、小説などのフィクションの物語は読むのが苦手な方やフォーマルで真面目な文章を読みたいという方におすすめです。
American Literature
続いてご紹介するのは、American Literatureです。
その名の通り、アメリカの文学を取り上げているサイトです。
ほとんどの人がご存じだと思われる「ジャックと豆の木」や「ピーターラビット」「赤ずきん」などの童話を英語で読むことができます。
物語の内容はすでに知っていて、さらに子ども向けの物語だからあえて読むモチベーションが上がらない、という人もいるかもしれませんが、
この「すでに知っている」というのは、実は多読をかなり効果的なものにしてくれます。
多読をする上で気をつけないといけないのは、読む文章の難易度が高すぎるということです。
この難易度が高いということを言い換えると、理解ができないこととも言えます。
つまり、内容をすでに知っていて、理解できるものは、簡単な文章ということになるので、多読をするための題材として非常に効果的です。
今回ご紹介したAmerican Literatureで取り上げられているような、童話には登場人物が発する口語表現も含まれているので、日本に住んでいるとなかなか聞き馴染みのない表現もあるかと思います。
しかし、物語の内容自体はすでに知っているので、そのような単語が出てきても問題なく物語全体を理解することができます。
そのため、ストレスを感じずに楽しみながら読むことができるかと思います。
また、物によっては、イラストもついているので、シチュエーションを思い描きながら読むこともできるので、単語や表現を覚えるためにも効果的です。
堅苦しい文章が苦手な人や普通の勉強に飽きた人におすすめのサイトです。
Storyberries
初級者の方向けにご紹介する最後のサイトはStoryberriesです。
こちらは2つ目に紹介したAmerican Literatureと似ていますが、もっと幅広いジャンルの話が取り上げられています。
たとえば、「5分間で読める話」などのように物語の長さで分けれられていたり、「4歳〜6歳の子供向けの話」のように物語の難易度ごとに分けられていたりします。
種類も豊富で、ポエムや童話といった内容から、読書を学びたい人のためのページが用意されていたりと初心者が多読をするためのさまざまな要素が盛り込まれているので、非常におすすめです。
ちょうどこの時期(12月)だとクリスマスに関係する物語がトップページに表示されていたりといったおもしろさもあるので、飽きることなく読み進めるかと思います。
自分の興味のあるジャンルがわからない、とにかくさまざまなジャンルを読んでみたい、硬い文章は苦手、という方に特におすすめです。
British council: LearnEnglish
ブリティッシュ・カウンシルは、1934年に設立されたイギリスの非営利団体で、イギリス政府により設立された公的な国際文化交流機関です。
learnenglishという第二言語学習者向けのサイトも運営しており、シンプルな英語でさまざまな情報を得ることができます。
Magazine ZoneとStory Zoneという二つのコーナーが多読におすすめです。
Magazine Zoneでは、クリスマスやニューイヤーといった馴染みのある文化を取り上げた特集記事があり、一般常識の学びにもなります。
Story Zoneでは、さまざまなジャンルの短めの小説が取り上げられており、飽きずに読み進めることができます。また、学習者のレベルに合わせて異なる難易度の物語もあるので、自分にあった学習ができます。
いずれも非常に簡単な単語とわかりやすい表現で書かれているので初心者の方におすすめです。
また、記事に対して、海外の学習者がコメントを残していることもあるので、文化やネイティブの方の表現を知ることもできます。
多読はとにかく難易度を下げる
今回は多読をする際におすすめの海外のサイトを4つご紹介しました。
多読をする際の重要な点をいくつかご紹介しましたが、読む教材や本の難易度が低いことは非常に重要です。
読む英語の難易度が低いことは、英語力の向上するためにももちろん大事ですが、英語学習が嫌いにならないためにも、英語学習を継続するためにも非常に大事です。
ぜひ今回ご紹介したサイトをうまく活用してみなさんの英語力の向上にお役立て頂けたらと思います。