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英語の読解力を伸ばしたい人必見!英語の多読のメリットを解説します。

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みなさんは「多読」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?


英語学習における多読とは、読んで字の如く、英語で書かれた文章を「多く」「読む」ということだと認識されている方も多いかと思います。


「できるだけたくさん読む」ということも多読を実践する上で重要なポイントではあります。しかし、多読をさらに深くまで理解することで、得られるさまざまなメリットがあります。


多読に関しては、第二言語習得という観点から、その効果を最大化するために意識した方がよい点や多読の具体的な実践方法、多読をすることでどのようなスキルを伸ばすことができるのか、という点についてさまざまな研究がされています。


そう考えると、多読とはもはや単に「多く」「読む」ことではないと言えるかもしれません。


そして、その中でさまざまな英語力を伸ばすために多読が非常に優れた学習法であるという結論が出ています。


しかし、学生時代に英語の授業で多読を行ったという人やそもそも多読についての話を聞いたことがない、という方が多いのが日本の現状です。


そして、学生時代に多読を経験した人が周りにいないとわざわざ多読を行うべきなのか、という疑問が湧いてきたり、多読の効果を信じられず、別の学習法に頼ってしまう、ということもあるかと思います。


後ほど解説する多読のポイントでも触れますが、その背景には多読がより個人に焦点をおいた学習法である、という点があります。


そのため、どの生徒にも同じカリキュラムの授業を受けさせるという多くの日本の教育機関との相性が良くなかったことが原因の一つです。


これは決して学校が悪いという問題ではなく、多読の実践方法が個人によって異なることが関係しています。


学校は政府の方針に沿ったカリキュラムを全うしなくてはならない、かつ一人ひとりに合った授業を行うほどの余裕がない、という仕組みの問題になります。


そのため、なかなか学校教育に取り入れられないこの「多読」ですが、全ての英語学習者にぜひ試して頂きたい、と思えるほど、英語力の向上に大きな影響を与える場合があります。


今回は、そんな話は聞いたことあるけど、具体的にどのような効果があるのか、どのようなメリットがあるのか、あまり理解されていない「多読」について、できる限りわかりやすく解説をしていきたいと思います。


まず、次の章では、多読を理解する上で重要なポイントをご紹介します。




多読のポイント


それでは、早速多読のポイントを見ていきましょう。


多読の重要なポイントは9つあります。

①簡単な文章を読む

②様々なジャンルの資料を用意する

③学習者は自分が読みたいものを選ぶ

④学習者はできる限り多くの本を読む

⑤読むスピードはできる限り早く

⑥読書の目的は楽しむことや情報を得ること

⑦読書は個人的に黙々と行う

⑧理解度チェックは必要ない

⑨多読のメリットを理解する

それでは、それぞれ見ていきましょう。

簡単な文章を読む

多読では、知らない語彙や文法がほとんどない文章や難しい単語は全く含まない教材を読むことが推奨されています。

具体的には、初級者であれば難しい単語は1ページあたり1〜2個以上、中級者であれば4〜5個以上の未知の語彙が含まれていないことが望ましいとされています。

これは、難しい教材を選んで読むのに苦労してしまうと、読書のスピードが落ちてしまいますし、読書の楽しみを感じられず、モチベーションが下がってしまうからです。

様々なジャンルの資料を用意する


多読をする際には、特定のジャンルの読み物を読むのではなく、興味あるものや知りたいと思える幅広いジャンルについて読むことが推奨されています。


興味があることだけでなく、今まで読んだことのないジャンルの本を読むことで自分の世界を広げることができます。


さまざまなジャンルの資料を読むことで、単なる英語学習ではなく、読書の本質である、「読書そのものを楽しむこと」や「情報を得る」ということを身につけることができます。


自分が読みたいものを選ぶ


多読では、自分が読みたいものを読むことが推奨されています。

これは、読みたくないものを我慢して読んでもすらすら読めなかったり、モチベーションが上がらず継続できなかったり、読書そのものを嫌いになってしまったりすることもあるからです。


逆に読みたいものを読むことで、読書自体を好きになることができます。


読書そのものを好きになれば、勉強を勉強だと感じずに続けることができるようになります。

できる限り多くの本を読む


多読という名前の通り、「多くの本を」「読む」ことも大事です。


今回挙げているポイントを押さえつつ、できる限りたくさん読むことは効果絶大です。


単純に論文やネイティブの大人向けに書かれた小説などの難易度が高い本をたくさん読むということは辛いかと思います。


しかし、自分の好きな本や興味のある分野の記事をたくさん読むことはそこまで辛くないかと思いますし、たくさん読むということが実績にもなり自信に繋がります。

できる限り早く読む


多読を行う際は、できる限り早く読むことも大事です。

早く読むことを意識すると細かい文法や知らない単語に意識を向けている暇はないので、内容の理解だけに集中して読むことができます。


また、できる限り早く読むことで、ゆっくり読んでいてはわからない英語の文法的な流れを身につけることができます。


このポイントも単体で考えると難しいように思うかもしれませんが、「簡単なものを読む」「好きなものを読む」というようなポイントを思い出すとそこまで難しくないことがお分かりいただけるかと思います。

読書を楽しむことや情報を得ることを意識する


多読を行う際は、読書そのものを楽しむことや情報を得ようと意識することが大事です。


これは多読のそもそもの目的が単に英語力を伸ばすということだけでなく、学習者に読書をするという姿勢を身につけさせたり、知識を得ることの面白さを経験させたりするという目的にも則しています。


多読は英語の学習方法の一つではありますが、自分の知らない世界に足を踏む入れることや世界を知ることの面白さを知ることができる素晴らしい勉強法であると言えます。


また、ポイントでも触れていますが、このように勉強を辛いものではなく、楽しいものだと思えるようになると、モチベーションが下がることもなくなり、継続することができます。


そして気づいた時には英語力が上がっているという理想の形を作ることができます。


読書は個人的に黙々と行う


多読は好きなジャンルのものを読むというポイントがあるので、誰かと一緒に読む必要はありません。


むしろ個人で集中して好きな本を読み、没頭するという形の方が、自分のペースを守ることができるので、良いかと思います。


多読をする際は、読書を楽しむことが重要だとされているので、誰かに読んだ内容を話さなければならないとか、特定の知識をつけないといけないとか、いつまでに読まないといけない、というようなプレッシャーを感じる必要はありません。


好きな時に好きなように読書を続けることが大事です。

理解度チェックは必要ない

一人でも黙々と読書するという点とも似ていますが、多読をする際は、読んだ後の理解度チェックは必要ありません。


学校の授業で読む場合は、大抵何が書かれていたのかを確認する問題があったり、他の人と書かれていた内容についてディスカッションするということもあったかと思います。


しかし、多読では、そのような読書後の課題があると、課題に意識が向かい読書に集中できなくなる、楽しんで読めない可能性があるという観点から理解度チェックをしないことが推奨されています。


多読をする際には、読んだ後のことは気にせず、読書に集中することが大事になってくるということですね。

多読のメリットを理解する


多読に関わらず、全ての物事に共通することかもしれませんが、何かをやるときには、そのメリットを理解することで不要な疑問を持たずに集中できます。


多読はやった方がいいのか、もしかしたら意味ないのではないのか、など疑問を持ちながらでは、せっかく多読を実践しても集中できなかったり、継続できなかったり、他の勉強法に目移りしてしまったりということが起こり得ます。


そのため、多読に興味がある人はぜひこの後にご紹介する多読のメリットを理解して実践してみて頂きたいと思います。



英語の多読によって得られるメリット3選


ここまで、多読を行う際の押さえておきたいポイントをご紹介してきました。


最後の9つ目でも触れましたが、多読のメリットをしっかり理解して頂くことで、多読の効果を疑う必要もなくなるので、安心して多読に取り組んで頂けるかと思います。


多読のメリットは非常に多いのですが、英語学習者の方にとって魅力的なメリットを3つ紹介させていただきます。


①楽しみながら英語学習ができる
②生きた英語を身につけられる
③総合的な英語力の向上


それでは、上記のそれぞれのメリットがどのような根拠の上に成り立っているのか、詳しくみていきましょう。


楽しみながら英語学習ができる


みなさんは、英語学習が楽しくないと感じたことはありますでしょうか?


英語を趣味として勉強するというよりは、テストや受験など勉強しなくてはならないので、勉強するという経験がある方もいらっしゃるかと思います。


このような勉強をしなくてはならない、点数を取らなければならない、というマインドがあると、英語を楽しい気持ちで勉強することは難しいかと思います。


もちろん、テストで点数を取るのが好き、次回どれくらい点数が上がっているのかを見るのが楽しみという方は別ですが、ほとんどの人がテストにストレスを感じたことがあるかと思います。


そのような英語の勉強が楽しくない、と感じたことのある人にはぜひ多読を取り入れてみて頂きたいと思います。


一般的な「とにかく、たくさん読む」という多読ではなく、2章で触れたような「簡単な題材を選ぶこと」「楽しむこと」「好きなジャンルを選ぶこと」「確認のテストを行わないこと」を意識しながら多読を行うと

「英語の勉強ってこんなに楽しいんだー」

と気づいてもらえるかと思います。


特に、「簡単な題材を選ぶこと」は人によっては大きな自信につながることもあるので、おすすめです。


この簡単はあくまでもみなさんにとってなので、世間一般のレベルを考慮する必要はありません。


みなさんにとって、簡単なレベルな題材を選び、すらすら読む体験をして頂きたいと思います。


また、「好きなジャンルを選ぶこと」や「さまざまなジャンルを選ぶこと」を意識することで、ただの英語の勉強ではなく、知識を得ることの楽しさを知ることにもつながります。


辛いはずの英語の勉強が楽しいと感じるようになったら、辛いと思っている人とは比べ物にならないくらい大きな差が生まれることもあります。


ぜひみなさんにもその体験をしてみて頂きたいです。


それでは、なぜ多読を行うことで楽しく英語を勉強できるのか、その理由を見ていきましょう。

教材を自分で選べる


学生の頃、英語の授業で使用していた教科書の内容がおもしろくなかったと感じた人はいますでしょうか?


僕は、高校生の頃、英語が苦手だったというのもあり、教科書の内容がとにかく嫌いでした。


日本語で読めば楽しめそうな、火星や恐竜についての内容も出てくる単語が難しすぎて全然内容が入ってこなかった記憶があります。


難易度のあっていない教材や興味のないジャンルについて読むことは時に非常に大変です。


そのように教材の内容や難易度によって、モチベーションが下がってしまうことを多読によって阻止することができます。


2章でも触れましたが、多読をする際には基本的には教材を自分で選びます。


すでに知識のある分野の教材を選んでも良いですし、興味はあるけどまだあまり知らないような新しい分野の教材を選んでも良いです。


大事なのは、あくまでも皆さんがその本や記事などの教材を楽しみながら読み進めることができるのか、という点です。


教材の内容も難易度も自分で選ぶことができるので、興味がある簡単なものを選び、読み進めることができるので、リーディング力を楽しみながら伸ばすことができます。

英語力に合わせて自分のペースで学習できる


学生時代から英語の授業が楽しくて仕方なかったという人も中にはいるかと思いますが、ほとんどの人が英語の授業は面白くはないが、やらなくてはいけないもの、というイメージを持っていたのではないでしょうか。


僕自身、英語自体はできるようになりたいと思いつつ、授業自体は全然好きになれませんでした。


その理由はいくつか挙げられますが、大きな要因の一つのは自分のペースで進めることができなかったからでした。


授業という形式上当然といえば当然ですが、英語が苦手な人のために授業を止めてあげたり、わからない人のために授業を止めて解説をするということはほとんどないかと思います。


教科書の内容もわかっていないのに、どんどん前に進んでしまい、さらに置いてけぼりになってしまうということも多々ありました。


英語に限った話ではありませんが、物事を学習する上で自分の学習のペースを守ることは非常に大事です。


特に英語のような簡単な基礎から少しずつ積み上げていくような学問に関しては、ある日いきなり難しいものを理解できるようになる、ということはないといってよいです。


たとえば、昨日は子ども用の童話を英語で読んでいたのに、今日から突然英語の論文を読もうとするのはかなりストレスがかかります。


ストレスがかかるだけではなく、わからない単語の理解にばかり意識が向いてしまい、スピードは遅れ、内容は入ってこず、読書自体も楽しいと感じられない、という負のスパイラルに陥ってしまいます。


そうならないためにも自分のペースを守って学習を進めることは非常に大事です。


 モチベーションを上げられる


最後に紹介する多読を使った英語の勉強法が楽しくなる理由は、モチベーションが上げられるからという理由です。


皆さんの中にも、

「英語の勉強しないといけないが、なんだかやる気が出ない」

「勉強を始めるのも大変だし、始めてからもやる気が続かない」

といった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


これも英語に限った話ではありませんが、どんなことでも

「やらないといけない」

と思った瞬間にやる気がなくなってしまうということもよくあります。


特にそのやらないといけないことの難易度が高ければ高いほど、やる気はなくなてしまうものです。


そんな時こそ多読が有効です。


繰り返しにはなりますが、多読を行う際のポイントには、

・学習の題材は学習者が自分で決める。
・興味のあるジャンルを選ぶ
・比較的簡単なレベルの文章を選ぶ

というものがありました。


この多読のルールに従い、

・リーディングをする英語の文章は自分の興味のあるジャンル、かつ
・難易度も簡単に理解できるレベルのものにすることで、

リーディングに対するハードルをできるだけ低くすることも可能です。


例えば、興味のあるジャンルは自分が普段から好きな映画やアニメに関するものでも良いし、難易度が低くても良いので、アメリカの子ども向けの童話を読むというのも選択肢としては良いです。


このように「英語で何かを読まなくてはならない」というハードルを多読のルールに基づいてできるだけ低くすることで、簡単に多読に取り組むことができます。


もともとは難しく、慣れていない、できればやりたくない、と思っていた英語の文章を読むという行動に取り組むモチベーションを上げることができます。


私自身も長い英語学習の中で英語の勉強をしたくないと思った経験は何回もあります。


しかし、できるだけハードルを低くし、どんなにやりたくない日があってもなんとか毎日取り組むことが大事だと信じ、様々な学習法に取り組んできました。
その中の学習法の一つが多読です。


簡単なものでは、先ほど紹介したアメリカの子ども向けの童話を読むというものや英語の漫画を読むこと、アメリカのアニメを見たりしました。


また、好きなジャンルに関する文章を読むということでいうと、普段から好きだったオレンジジュースやクラシック音楽について、wikipediaを読んだり、小さい頃から動物が好きだったので、national geographicで動物に関する記事を読んだりしていました。


このような取り組みのおかげで、モチベーションが下がるのを防げただけでなく、普段の学習では身につけられないような語彙や表現を増やすことができました。


例えば、オレンジジュースに関する記事ではこのような文章が出てきます。


 "As well as variations in oranges used, some varieties include differing amounts of juice vesicles, known as "pulp" in American English, and "(juicy) bits" in British English. " (参考:Wikipedia)

訳:オレンジの多様性には、その用途だけでなく、アメリカ英語では"pulp", イギリス英語では"(juicy)bits"として知られるジュースの小胞の含有量の違いも含まれる。


オレンジジュースに興味がない人にとっては、


「だからどうした」と思われるような文章かもしれませんが、実はpulpという言葉はアメリカでは結構よく聞きます。


pulpもbitsも単語としては非常に簡単ですが、知らないと何を指しているのか、わかりませんよね。


僕は多読によってそのような+αの語彙力を身につけることができたと考えています。


同じようにして、クラシック音楽に関する記事だと歴史や政治、法律、哲学との関わりが大きいことも多くあるので、その分野に関する語彙も増やすことができました。


このように好きなジャンルの文章や簡単な文章を読むことで新しいことに気づけたり、知識を増やすことができたので、単純に英語の文章を読むことが楽しくなり、モチベーションを保つことができました。


また、毎日続けられるようにできるだけハードルを下げたので、取り掛かる上での障害もありませんでしてた。


どんなにやる気がない時でも好きなことについてwikipedia を読むことはできたので、無理なく続けることができました。


当時は「多読」という概念を認識していたわけではありませんでしたが、結果的には、多読をする上で大事なポイントをたまたま押さえていたおかげで、英語の文章を読むことが嫌になることもなく、学習を続けることができました。


生きた英語を身につけられる。


続いてご紹介する多読のメリットは、「生きた英語」を身につけることができるという点です。


「生きた英語」を学びたいという人はたくさんいるかと思います。


「生きた英語」とは「より実用的で」、「より実践的で」、「ネイティブが使うような」表現のことを指すかと思いますが、僕のところに英語学習の相談にくる人の多くはこの「生きた英語」を学びたいという意欲を持つ人が多いです。


僕自身も実際に使われる表現を学びたいと思っていたこともあるので気持ちはとてもわかります。


また、この「生きた英語」とよく比較されるのが、学校で学ぶようないわゆる「受験英語」かと思います。


受験生は目の前の受験を乗り越えるために受験英語を勉強するのも大事かもしれませんが、社会人になってから改めて英語を勉強しようと思っている人は丸暗記方の「受験英語」ではなく、すぐに実践で使える「生きた英語」を学びたいと思う方が多いかと思います。



それでは、どのように勉強をすれば「生きた英語」を身につけることができるのか、考えてみます。


「生きた英語」について考える時、おそらく多くの人にとって、以下のようなポイントが重要になってくるのではないでしょうか。


①ネイティブスピーカーが普段から使用する表現を自然に使うことができる。

②どこかで丸暗記した表現ではなく、独創的な表現を生み出すことができる。

③様々なジャンルの会話の雑談にも対応できる。



もしこのような英語力があれば、自信を持って、楽しく英語が話せるようになれそうですね。


実はこのような英語力は多読を通して、身につけることができるとされています。


それでは、「生きた英語」を学ぶために多読がどのような効果を発揮するのか、具体的にみていきましょう。

文脈の中での意味を覚えることができる。


まず一つ目は、多読を行うことで、ネイティブスピーカーが普段から使うような表現を身につけることができます。


多読のポイントはいくつかありますが、ここで重要となってくるのは、多読の「簡単な文章を読むこと」と「出来るだけ多くの文章を読むこと」、そして「様々なジャンルの文章を読むこと」というポイントです。


多読では、自分のレベルに対して、難易度の低い様々な文章を大量に読むことが推奨されていますが、この学習により学習者は文脈の中で語彙を身につけることができます。


つまり、一つの表現に対して、実際にはどのように使われるべき表現なのか、他にはどのように使われることがあるのか、どの使われ方がより一般的なのか、などのことを文章を読みながら自分の中で理解していくことができます。


これにより、学校の教科書に書かれているような「受験英語」やどこで使うのかわからない「非実践的な表現」ではなく「生きた英語」を学ぶことができます。


また、大量に文章を読み、文章を中で身につけた英語は丸暗記の英語とは違いシチュエーションにあった使い方ができるので、かなり実用的とも言えます。


シチュエーションと一緒に表現を覚えることは記憶への定着という観点から考えても非常に効率がよいので、これを取り入れない手はないです!
参考:ケンブリッジ大学 文脈の中での語彙習得
参考:The Benefits of Extensive Reading in EFL


独創的な表現を生み出せる

二つ目は、どこかで丸暗記した表現ではなく、独創的な表現を生み出すことができるという点です。


多読は読んで字の如く、「多く読むこと」が重要になってきますが、他にも「楽しみながら読むこと」、「様々なジャンルの文章を読むこと」も重要なポイントだとされています。


そのため、多読を通して、様々なジャンルの文章を読むことで、独創的な表現を大量にインプットすることができます。


特に小説や童話などは、著者によって練りに練られた表現のオンパレードなので、ネイティブスピーカーでもあまり知らないようなウィットに富んだ面白い表現を身につけることも可能です。


また、多読によって、大量にインプットされた表現は脳の中で蓄積され、組み合わさり、いずれはどこで身につけたのかもわからない、自分だけのオリジナリティのあるユニークな表現を生み出すことができるようになります。


単純な知識になるから雑談もできる

三つ目は、様々なジャンルの会話の雑談にも対応できるという点です。


繰り返しにはなりますが、多読ではジャンルが異なる本や記事を大量に読むことが推奨されています。


そのため、もともと興味がなかったものについても知識を蓄えることができます。


さらに、多読では、学習者が興味を持てることや楽しいと思えることについて書かれている文章を読むことも大事だとされているので、楽しみながら好きなことについて調べるうちに純粋に知識を磨くことができます。


たとえば、僕の場合は、クラシック音楽と哲学にもともと興味がありました。
そこで、英語のモチベーションが全然上がらない時や毎日続けられる習慣を考えた時に、クラシック音楽や哲学についての記事を読むのは良いかもしれないと思い、毎朝起きたらWikipediaでそのような興味のあることについての記事を読むということを取り入れました。


クラシック音楽は演奏や聴くことがメインでしたが、音楽の理論や作曲家の生い立ち、時代背景などをWikipediaで読んでいるうちにさらにクラシック音楽が好きになり、演奏や演奏を聴くことをより楽しめるようになりました。


哲学に関しても同様で、もともと知っている哲学者に関する記事をWikipediaで読んだり、関連する書籍を買って読んでみることで、自分の中でその哲学に関する新しい発見がありました。


また、具体的な話はクラシック音楽にも哲学にも興味がない人のために省きますが、クラシック音楽と哲学の共通点やこの哲学者は実はこの作曲家との関係性から影響を受けていたのか・・・というような、知識と知識の融合を経験することもできました。


みなさんの中にも好きなことについての勉強は全然辛くない、むしろどんどん知識を吸収できるし、吸収したことを誰かに話したい、という経験がある方もいらっしゃるかと思います。


私自身も何かを学習する際に非常に大事にしているのですが、やはり好きなことについて学習する時が一番知識の定着にもつながると考えています。


記憶のプロセスは大きく以下の3つがあるとされています。
①短期記憶
②長期記憶
③思い出す
参考:How Memory Works in Kids


この①の短期記憶の際に重要になってくるのが、いかに学習者が興味を持てているかという点になります。


そのため、皆さんが好きなことや興味がある記事の多読を通じて、蓄えた知識はすぐにアウトプットすることができることが多いのも理解できるかと思います。


ぜひ、皆さんが知りたいことやすでに知っていること、少し興味があることに関する記事を多読の教材として使ってみて、知識を蓄えてみてください。


ふとしたときの日常会話や同じ趣味を持つ人と出会った時にも話題に困らず、すらすら話せるかもしれません。


総合的な英語力の向上


最後にご紹介する多読のメリットは、多読をすることで、英語力そのものを向上させることができるという点です。


具体的には、リーディング以外のライティングやリスニング、スピーキングといった能力を向上させることができます。


多読は文章をたくさん読むことだと思っていた方にとっては、

「いやいや、文章読んで話せるようになったら苦労しないよ。」

「いくら読んだって、英語が聞こえるようにはならないでしょ。」


という声が聞こえてきそうですね。


それでは、なぜ多読がリーディング以外の英語の能力にも良い影響を与えるのか、という点について、さらに深ぼっていきましょう。
参考:The Benefits of Extensive Reading in EFL

英語の文法構造を理解できるようになる

最初に触れておきたいのは、多読によって、英語の文法構造の理解を深めることができるという点です。


構造を理解というと抽象的ですが、具体的には、「主語が何で動詞が何になっていて、その動詞は何に作用しているのか」などの文章の構造を把握できるようになるということです。


たとえば、英語には文型が5つあるとされていますが、これはシンプルに言い換えると、全ての文章がこの5つのどれかに分けられるということです。


念の為確認しておくと、SV, SVC, SVO, SVOC, SVOOの5つですね。
皆さんもみた記憶があるかと思います。


どのような構造なのか、ここでは深くは触れませんが、何行にも渡って書かれている本や記事もその中の文章はこの5つ文型に当てはめることができるということです。


日本の教育では、多読があまり取り入れられていなかったり、これはSV, これはSVO・・・といった学習ばかりがされているイメージがありますが、最低限5つの文型が存在していることを知り、どのような構成になっているのかを軽く確認すれば、あとはたくさん読むことで構造を自然に身体になじみ込ませることも可能です。


多読を通じて、多くの文章に触れることは、このSV, SVOという文型の例文をシャワーのように浴び続けることに他なりません。


このようにいうと、


「いやいや、そんな文型とか考えながら読まないといけないならやっぱり多読は向いていないや」

と思う人がいるかもしれませんが、多読をする際は文型を考える必要はないです。


繰り返しになってしまいますが、多読では、「皆さんの好きな」「簡単な文章」を「とにかく楽しみながら」「たくさん読む」ことが重要です。


そのような多読の経験を通じて、気づいた時には自然に文型を理解できるようになっていることも多々あります。


余談ですが、僕がアメリカに留学中に出会ったイラクのエンジニアの学生はほとんどの話せない・読めないという状況でアメリカに来たにも関わらず、読みまくって話まくった結果、ライティングの能力も向上していました。


特に文法の授業はなく、本人も文法の勉強はさほど行っていなかったにも関わらず、かなり自然な英語を書くことができていました。


これにはアメリカ人の教師も驚いていましたが、のちに彼のプライベートでの英語のインプット量が半端なかったことが原因だったということがわかりました。


エンジニアリングがあまりにも好きでプライベートでも関係なく四六時中エンジニアリングに関する本を読み続けることでしっかりと使える文法を身につけたようでした。


この友人はエンジニアリングという熱中できることがありましたが、特にそこまで熱心に調べることがない、という人でも少しでも興味があることについての記事を読むことは非常に効果的です。


特に、今まで文法に苦戦していた人は、子ども向けの記事や童話などやさしく書かれている文章を多読することで、ある程度の文法が身についてしまうということもあります。


私自身も高校時代は文法も全然わからず、テストの点数も低く、全く話せもしない生徒でしたが、中学校の教科書を読みまくったり、好きなことに関するWikipediaを読みまくることで、一気に英語力が伸びた時期があります。


苦手だったセンター模試の文法のセクションも問題なく点数をとれるようになり、周りから驚かれた記憶があります。


ぜひ多読を取り入れて、英語の文法を身体に染み込ませてしまいましょう。

ライティング能力の向上

みなさんは、これまで英語で何かを書かないといけない、自分の考えをまとめないといけない、といった経験はありますでしょうか?


普段から英語で物事を考えてる人でなければ、いきなり英語で何かを主張するというのはとても難しいかと思います。


そのような場合、もしかすると必要なのは、ライティングやスピーキングといったアウトプットのスキルではなく、多読のようなインプットの質を高めることかもしれません。


フロリダ大学の研究によると、文章のライティングの質は読書の質に影響を受けることが証明されました。イエローレス・ダグラス教授の研究によると、私たちは読んだものの言語パターンをそのまま文章に反映させているのだそうです。
3 Ways Reading Makes You a Better Speaker


たしかに、日本語の場合を考えても普段読んでいるものやニュースなどでよく耳にする単語や表現を日常会話で使用するという経験がある方も多いのではないでしょうか。


実際僕の場合は、日本語、英語に関わらず、最近読んだ本の表現や言い回しを使ってしまったと気づくこともよくあります。


多読によって大量の文章を読み、さまざまな表現を吸収するとどこで読んだのかは覚えていないが、表現としては魅力的な言い回しやネイティブから見ても素敵な表現を自分のものとして使えるようになることもあります。


ライティングやスピーキングなど、英語を使って自分の考えや主張を上手にアウトプットできるようになりたいという人は、英語学習に多読を取り入れてみてはいかがでしょうか。

スピーキング能力の向上

英語のに関わらずあらゆる言語において、リーディングがスピーキングに影響を与えることがわかっています。

以下のような理由が挙げられます。
・語彙や表現が増える
・英語を塊で捉えられるようになる。
・英語で考えられるようになる。

それぞれ簡単に説明させていただくと、

まず、読書によって新しい語彙や表現が増えるというのはご理解いただけるかと思います。

多読は知っている単語や表現が使われているものが推奨されていますが、その中にももしかすると新しい表現が隠されているかもしれませんし、知っている単語でも文脈的には知らない使われ方がしているかもしれません。


そのような場面では知らない表現を身につけることができます。


それにより、今まで会話やプレゼンで使うことができなかった表現を増やすことに繋がります。


また、リーディングによって、英語を塊で捉えることができるようになります。


英語を理解する上で欠かせないのが、文法や語順ですが、英語にはパターンがあります。


そして、英語をスムーズに理解するために重要な考え方が英語を塊で理解するということです。


これは単語と単語を別々に理解するのではなく、前後の単語と単語の関係性を理解した上で、文章全体を理解するということです。


日本の英語教育では、単語テストが非常に多いので、単語を覚えることが全てと思っている人もいるかもしれませんが、単語の意味は文脈によって変わります。


また、単語を覚えても話せるのはその単語だけですが、ある単語と一緒に使われている単語と一緒に覚えることができれば、英語を話すときに同じような表現を使うことができます。


さらにリーディングによって英語を英語で理解できるようになる癖を身につけることも可能です。


英語の単語を眺めていてもその単語の状況を想像することや実際に自分がどのようにその単語を使っているのかをイメージすることは難しいかと思いますが、文章となっていればそのイメージも簡単です。


特に多読で用いられるような「簡単な文章」の場合、その情景を思い浮かべるのは非常に簡単なことだと思います。


そのような経験の積み重ねによって、気づいた時には英語を英語のまま理解できるようになっているということもあります。


僕自身もこの体験を高校生の時に中学校の英語の教科書を読んでいて経験しました。


高校で使っている教科書は全然理解できないのに、中学校の教科書は英語で書かれているまま理解できていることに気が付き、「英語とは、英語のまま理解できる範囲を徐々に広げていく学問」なのだと思いました。


このように多読は、もっと英語を話せるよになりたいという人にもぜひ取り入れて頂きたい勉強法です。

多読は万能すぎる学習法だった!


最後までお読み頂きありがとうございます。


今回は英語学習に多読を取り入れるメリットについて、解説してきました。


メリットは大きく分けて、

①楽しみながら英語学習ができる点
②生きた英語を身につけられる点
③総合的な英語力を向上させられる点

の3つでした。


もしどれか一つでもみなさんの心に刺さるメリットがあれば、ぜひ一度英語学習に多読を取り入れてみて頂きたいです。


好きなことについて知識を深めながら、英語力を磨くことができる多読は今まで英語の勉強を途中で投げ出してしまったという人にもかなりおすすめの学習法です。


英語は継続さえすれば誰でも確実に能力を上げることができます。


多読を取り入れながら、みなさんの英語学習のモチベーションを保ちつつ、これからの英語学習に役立てて頂きたいと思います。


まずは、好きなジャンルについて、英語のウィキペディアで調べてみたり、海外の子供向けの物語などを読んでみるのがおすすめです。


多読にピッタリのサイトの紹介も今後行なっていきますので、ぜひまたこのブログを訪れていただけると幸いです。


それではまたお会いしましょう!







 

プロフィール

管理人: マルチリンガルジョニー

 

高校中退→1浪→京大法学部→セブ留学(1ヶ月)→上海留学(1年間)→専門商社就職→香港駐在→2年で退社→韓国でフリー→医学部受験講師

 

モットーは『語学=ライフスタイル』
話せる言語は日・英・中・韓・広です。
TOEIC990。新HSK6級。

 

英語独学奮闘中の方を応援します。

 

 

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