普段生活していてめったに遭遇しないことや経験しないことってありますよね。
たとえば僕の場合、健康には気をつかっているので、ファストフードを食べることはめったにありません。
そのようなことを英語でいう時、なんと言ったら良いでしょうか?
実は英語には"Once in a blue moon"という表現があります。
直訳すると、"青い月の時”というような意味ですが、英語では「何かがめったにない」ことを表す際に使います。
たとえば、先ほどの例を英語にすると次のようになります。
例文:"I’m very careful about what I eat so it’s only once in a blue moon I eat fast food."
訳:僕は食事には気をつけているからめったにファストフードを食べない。
このように、"Once in a blue moon"というイディオムを使うと「めったに〜ない」という表現ができます。
ポイントとしては、肯定文で使われる点です。
hardlyやscarcely、rarely、seldomなどと同じように、肯定文の中で使用され、否定文を作ります。
あまり使い慣れていないと否定形の"don't"を使ってしまったり、意味が肯定なのか否定なのかよくわからなくなってしまうこともあるので、これを機にしっかりネイティブの感覚を身につけてしまいましょう。
それでは、"Once in a blue moon"のざっくりとした使い方や意味を見たところで、意味や由来、具体的な例文を見ていき、今日から"Once in a blue moon"を使えるようになりましょう。
"Once in a blue moon"の意味
"Once in a blue moon"は何かがめったにない、ということを伝える際に使うことができます。
たとえば、海外に住んでいるから、ご両親にめったに会うことがないという状況の人が次の例文のように"Once in a blue moon"を使うことができます。
例文:”Because I live abroad, I get to see my parents once in a blue moon.”
訳:「海外に住んでいるから両親にはめったに会わない。」
この例文のように、普段全然しないことやめったにすることがないことを表現する際にはぜひ"Once in a blue moon"を使ってみましょう。
"Once in blue moon"の由来
"Once in a blue moon"は、同じ月に2回、満月が現れるという現象に由来しています。
この"Blue moon"(ブルームーン)とは、同じ暦の月に2度目に現れる満月のことで、この現象は32ヶ月に1度しか起こらないと言われております。
たしかに、満月を見ることができるのは、月に1度だと思われているので、月に2度も満月を見ることができるのは、非常に珍しく、めったにないことだと思いますよね。
この表現自体は、1800年代から使われていると言われています。
日本語では、「めったに〜ない」と訳されることが多いです。
参考:Smithsonian
The idioms
"Once in a blue moon"の例文
"Once in a blue moon"の意味や由来を確認したところで、ネイティブの人たちは、どのようなシチュエーションで使用するのか具体例を見ながら確認していきましょう。
例文:"Once in a blue moon I go home, only when my mom cooks dinner I really, really like."
訳:「僕はめったに家に帰らない、ママが僕が好きな晩御飯を作る時だけ帰るよ。」
例文:The tornado hits once in a blue moon in this part of the earth, we never felt it.
訳:この辺りでは、竜巻はめったに起こらないから、感じたことはない。
例文:I don’t know why Mary bought that necklace – she wears it once in a blue moon.
訳:マリーがなぜあのネックレスを買ったのかわからないんだ。彼女はめったに身につけてないよ。
例文:I think my girlfriend doesn’t love me anymore, she comes to see me only once in a blue moon.
訳:僕の彼女は僕を愛していないと思うよ、彼女は僕にめったに会いに来ないんだ。
"Once in a blue moon"に似た表現
ここまで、"Once in a blue moon"の意味や由来、例文を見てきました。
理解が深まりどのようなシチュエーションで使うことができるのか、イメージが湧いたかと思います。
そこで、ここでは応用として、""に似た表現も一緒に覚え、表現力を一気に伸ばしてみましょう。
very rarely
例文: My mom told me that the promises were very rarely kept.
訳:僕の母は約束はめったに守られないと教えてくれた。
on rare occasions
例文:Most bags are empty, but they sometimes contain seeds and on a rare occasion are filled with drugs (which hasn't caused legal problems in galleries so far).
訳:ほとんどの袋は空だが、種が入っていたり、まれに麻薬が入っていることもある(今のところギャラリーでは法的には問題になっていない)。
参考:The New York Times
「めったに〜ない」と言いたい時には"Once in a blue moon"を使おう
今回は"Once in a blue moon"という表現を見てきました。
意味は「めったに〜ないという表現でした。
普段経験しないようなことや見慣れないこと、めずらしいことに遭遇した時に使われる表現でしたね。
今回の取り上げた"Once in a blue moon"のようなイディオムを学習することは、英語の知識を学ぶことで、会話の表現力が広がるだけでなく、イディオムが誕生した文化的な背景を学ぶこともできるのでネイティブとの会話や洋ドラマ・映画が楽しくなること間違いなしです。
このブログでは今後もさまざまなイディオムを取り上げていきます。
ただ意味を紹介するだけでなく、ネイティブの使い方やイディオムが誕生した背景もしっかりご紹介しますので、丸暗記に頼ることなく学ぶことができます。
これからも一緒にイディオムを学習していき、幅広い表現を身につけていきましょう。