文法

句動詞は覚えた方が良い?句動詞を覚える3つのメリット

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英語には句動詞と呼ばれる独特の表現があるのをご存知でしょうか?


句動詞とは何か、簡単に表現すると、


「動詞+副詞」、「動詞+前置詞」や「動詞+副詞+前置詞」というような複数の単語で構成される単語のまとまりのことで、一つの動詞のように使われる表現です。


句動詞はカジュアルな会話やドラマ、ブログやYoutubeなど様々な場面で使用されることがあります。


句動詞の具体的なイメージを皆さんに持って頂くために例をあげてみると


get off, get up, make out, put off, put on, find out, dwell on.....


などのような表現があります。


句動詞は非常に便利で使い勝手の良く、覚えると一気に表現の幅が広がるのですが、学校ではそんなに力を入れて教えてもらえないということもあり、苦手意識を持っている日本人が多いように思えます。


確かに、よく見慣れている単体で使われることが多い単語と比較すると、別の単語と一緒になっている分、覚えるのに抵抗があると感じる人もいるかもしれません。


また、句動詞は、一緒に使われる副詞や前置詞に意味が引っ張られることが多く、動詞単体で使われる時とは、意味が異なることが多いです。


例えば、先ほど、例に挙げた句動詞に日本語訳を当ててみると、


get off:脱ぐ
get up:起きる
make out:やり抜く
put off:遅らせる
put on:着る
find out:明らかにする。
dwell on:あれこれ考える(dwell はどこかに住むという意味)


このように、簡単な動詞が使われるからと油断すると実は意味が全然違うというちょっと引っ掛けられたように感じるのが句動詞の特徴です。


ここまでの説明を聞くと


「いやいや、句動詞クセが強すぎじゃん」

「そんなのどうやって覚えればいいんだよ!」

「覚えるの大変なら勉強するのやめよう」

と思われる方もいらっしゃるかもしれません。


そんな覚えるのが難しく思える、かつ、覚えるメリットもよくわからないと思われがちな句動詞ですが、実は難しい単語を覚えるよりは簡単に覚えることができたり、頑張って覚えた暁に得られるメリットも非常にあります。


今回は皆さんに句動詞を覚えるメリットをぜひ実感していただき、今後の英語学習をさらに良いものにしていただきたいと思います。

句動詞とは



句動詞を覚えるメリットという本題に入る前に、句動詞というものがどのようなものか念のため解説させて頂きます。


冒頭もご説明しましたが、句動詞とは、


「動詞+副詞」、「動詞+前置詞」や「動詞+副詞+前置詞」というような複数の単語で構成される単語のまとまりのことで、一つの動詞のように使われます。


句のように2つ以上の単語から構成される動詞なので、句動詞と呼ばれるということですね。複数の単語のまとまりを動詞として捉えるので、群動詞とも呼ばれます。英語ではPhrasal verbと呼ばれます。


ここでは、句動詞についてのイメージをよりはっきり持って頂くために、
「動詞+副詞」、「動詞+前置詞」、「動詞+副詞+前置詞」の3つの形に当てはまる句動詞をそれぞれ例文と共にみていきます。


動詞+副詞の句動詞



動詞と副詞の組み合わせで構成される句動詞にはこのようなものがあります。

look up
意味:(辞書などで)調べる
例文:I think it is important to look up the meaning when we learn new words.
訳 :新しい単語を学ぶとき意味を辞書で調べるのは大事だと思う。


hang out
意味:遊びのためにその場にいる
例文:Let's go hang out at the green park tonight.
訳 :今夜グリーン公園で遊ぼうよ。



動詞+前置詞



動詞と前置詞の組み合わせで構成される句動詞にはこのようなものがあります。

pass on
意味:(パーティや食事会の招待を)受け入れない。
例文:I had to pass on the invitation for Bob and Jessica's tenth anniversary party because I was in the U.S. at that time.
訳 :その時アメリカにいたので、ボブとジェシカの10周年記念パーティーを断らなきゃいけなかった。

put on
意味:(服を)着る。
例文:Don't forget to put on a sweater before you leave because it is extremely cold outside.
訳 :外めっちゃ寒いからセーター着るの忘れないようにね。



動詞+副詞+前置詞


動詞+副詞+前置詞の3語から構成される句動詞にはこのようなものがあります。

stick up for
意味:(自分や自分の意見などを)守る。
例文:He said he joined the army because he wanted to stick up for his
country.
訳 :彼は彼の国を守りたいから軍隊に入ったと言ってた。


talk back to
意味:大人に対して口答えする。
例文:What matters is not whether you talked back to your parents but the fact you didn't show them any respects.
訳 :問題なのはあなたが親に口答えをしたかどうかではなく、あなたが敬意を払わなかったという事実です。


句動詞を覚えるメリット3選

それでは早速、句動詞を覚えるメリットを見ていきます。
ここでは、句動詞を勉強すると皆さんが感じられる大きなメリットを3つご紹介したいと思います。

メリット1:効率よく表現の幅を広げることができる。
メリット2:勘違い理解を減らすことができる。
メリット3:学習コストが低くてすむ。


それでは、それぞれ具体的にどのようなメリットがあるのか、例文や解説を交えながら見ていきましょう。

効率よく表現の幅を広げることができる。



皆さんが英語を学習していると一つの単語で複数の意味を持っているものを見かけたことがあるかと思います。


複数の単語から構成されている句動詞も例外ではありません。
むしろ複数の意味をもつ複数の単語から構成されることも多々あるので、一つの表現で複数の意味を持っていることも少なくないです。そのため、一つの表現を覚えて色々な状況に合わせて使い分けることができます。


どういうことか、例として"pass out"という句動詞を見てみましょう。
これは、 日本語で調べると「気絶する」と訳されることが多いようですが、実際には以下のようにも使われます。

① My mom and dad passed out in front of the TV.
「母と父はテレビの前で眠った」

② The girl sitting in front of me didn't pass out the test because she hated me.
「僕の前の席の女の子は僕のことが嫌いだからテストを配ってくれなかった。」


この"pass out"と同じように状況やその句動詞が自動詞として使われているのか、他動詞として使われているのかによって意味が変わってくる場合があります。


言い換えると、一つの句動詞でも、さまざまなシチュエーションに合わせて使うことができるということでもあります。


よりわかりやすくイメージしていただくために、先ほどの"pass out"を使って、どのような文章を言い換えることができるのか、見てみましょう。


I fell asleep in front of the TV yesterday.
I passed out in front of the TV yesterday.
訳:昨日テレビの前で寝ちゃった。

The actor became unconscious and it was an emergency.
The actor passed out and it was an emergency.
訳:その俳優は意識がなくなり、緊急事態だった。

The teacher distributed the question papers.
The teacher passed out the question papers.
訳:先生は問題用紙を配った。




このように3つの文章を"pass out"という句動詞に言い換えることができました。わざわざ難しい単語を使わなくても、一つの表現でこれだけ言い表すことができるのは、とても便利な気がしてきませんか?


他にも複数の使われ方がある句動詞をみてみます。



Do you know where your sister went out last night? I think I've seen her at the station.
訳:君の妹が昨夜どこ行ってたか知ってる?駅で見かけたような気がして。


The dawn is breaking. The fire's already gone out.
訳:夜が明けようとしている。炎はもう消えていた。


Make sure to hang around the sea shore after the tide goes out.
訳:海辺をぶらつくのは潮が引いてからにするように。




カジュアルな英会話についてだけお話しすると、特定の状況下でしか使えない単語をたくさん覚えるよりも、色々な場面で繰り返し使うことができる句動詞を覚えた方が使える表現の数は増えるかもしれません。


実際、ネイティブの小学生は日本人の大学生が知っているような難しい単語を知らなくても、句動詞を使って伝えたいことを的確に伝えることができたりします。


もちろん英語を学習する以上、難しい単語も含め、より多くの単語を覚えるに越したことはないですが、もともと知っている"pass "と"out"という単語を組み合わせるだけで、使える表現が増えるのであれば、ぜひ覚えておきたいところだと思います。


今回ご紹介した表現以外にも複数の意味を持つ句動詞はたくさんあるので、ぜひ効率よく覚えていっていただきたいと思います。


勘違い理解を減らすことができる。



リスニングやリーディングの力を伸ばしたいと思い、勉強している英語学習者の方々からこのような話を相談を受けたことがあります。

リスニングで
「単語はわかるし、聞き取れるのに、意味を理解できない。」

リーディングで
「難しい表現はないのに、いくら読んでもあまり頭に入ってこない。」


皆さんの中にも一度はこのような悩みを抱えたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。


このような問題は単語単体では意味を理解できるが、複数の単語から成る句動詞を理解できていないことが原因で起きている場合があります。


句動詞として理解できていないことが原因で、知っている単語しかなかったから簡単に理解できたような気がしたのに、なぜかしっくりこないもしくは、間違って理解してしまったという現象が起きるんですね。


念のため補足しておくと、リスニングの場合は、単に意味の処理速度が追いついていない可能性もあります。
しかし、ドラマを複数回みても意味がしっくりこなかったり、リーディングで知ってる単語ばかりなのに、意味がしっくりこない場合は、句動詞の意味を間違えてしまっている可能性があります。


どういうことかイメージして頂くために、
一見に簡単に見える文章の例として句動詞が使われている例文を3つ用意しました。
もしわからなくても問題ないので、句動詞がどのような意味で使われているのか、イメージしながら読んでみて頂きたいです。



He made out in the crypto market last year.


How is John making out in the new department?


I saw Taro and Jessica making out in the park last night.


どのような意味か分かりましたでしょうか。
それでは訳と一緒に見てみましょう。

He made out in the crypto market last year.
訳:「彼は去年仮想通貨市場で成功した」


How is John making out in the new department?
訳:「ジョンは新しい部署で順調にやってる?」


I saw Taro and Jessica making out in the park last night.
訳:「昨夜、太郎とジェシカが公園でキスしているのをみちゃった」



ここで使われている句動詞は"make out"ですね。
一見3つの文章に特に難しい単語は使われていないので、簡単に理解ができるかと思いきや、make = 作る という認識をしているといまいち理解できないという状況に陥ってしまうかもしれません。


句動詞を学ぶことによって、このような、「なぜか理解できない」という問題は解決する可能性があります。


実際、僕の知り合いには句動詞という存在を知り、いくつか覚えることによってドラマや映画の表現が一気にわかるようになったという人もいます。
いわゆるシットコムと呼ばれるようなコメディドラマでは、特に効果が大きく、僕自身もその経験があります。


海外ドラマや映画、英語のyoutubeをストレスなく楽しく見るためにも一度句動詞を勉強してみるのも良いと思います。

学習コストが低くて済む。


ここまで、句動詞を覚えると
1、効率よく表現の幅を広げることができる。
2、勘違い理解を減らすことができる。
というメリットをご紹介していきました。


ここまでのお話で、 「よし!句動詞を勉強しよう!」と思って頂けたら幸いですが、


「いやいや、まだまだ、全然学びたいと思えないよ!」


「このままだと句動詞は一生お目にかからないなー」


という方のために3つ目のメリットをご紹介します。


3つ目のメリットは、ほぼ全ての句動詞が基礎英単語だけで構成されており、学習コストを低く済ませることができるという点です。


中学校で学ぶ英単語だけで何百もの表現を一気に習得できるというのは、魅力的ではないでしょうか。


一度見たことのある単語ばかりだと思うので、たとえ新しい表現でも、学習コストが低く覚えることができる可能性が非常に大きいです。


基礎英単語といっても人によってイメージが若干違うかもしれないので、念のため、実際にいくつかの句動詞を見てみましょう。



add up

bring away

call for

do over

fill in

get off

hand over

jump in

keep off

let out

make out

pay off

quiet down

read up on

show off

take in

use up

wain up

yammer on




どうでしょうか、アルファベット順にいくつかあげてみましたが、ほとんどが一度はみたことのある単語と感じる方が多いのではないでしょうか。


もちろん上記の例の中にはみなさんがご存知ではないものもあるかもしれませんが、単語自体は簡単なもので構成されているということは実感していただけたかと思います。


しかも、先ほどお伝えした通り、このような句動詞はどこで使うのかわからない謎の表現ではなく、あくまでも会話で使用されることが多いものばかりです。英会話に力を入れたいという人なら一度本腰を入れてしっかり覚えてみて損はないと思います。


また、この基礎英単語ばかりという点は、記憶への定着という面からも見ても学習者にとっては大きなメリットがあります。異なる句動詞でも共通して使われる単語がたくさんあるので、上手く複数の句動詞をまとめて覚えることができれば、学習が楽なだけでなく、一度覚えたらなかなか忘れないという素晴らしい状況を作り出すことができます。


さてここまで、句動詞を学習するメリットを3つご紹介してきました。


メリット1:一つの表現を色々な状況で使い回せる。
メリット2:勘違い理解を減らすことができる。
メリット3:学習コストが低くて済む。


私自身、上記の学習のメリットは英語学習の中で経験してきました。
特に、メリット2については、ドラマや映画の会話の意味がなんとなくわからなかったところから、しっかりわかるところまでの変化が大きく、感動した分、記憶にもはっきり残っています。

ぜひ表現をネイティブのような表現を増やしたい方やネイティブの会話をしっかり理解できるようになりたい方、使える表現を増やしたい方は句動詞に挑戦してみて頂きたいです。


覚え方のコツはズバリ副詞と前置詞にあり



ここまで読んでみて頂きありがとうございました。


今回は、句動詞を覚えるメリットというテーマで句動詞を使った具体例を交えながら、なぜ覚えた方が良いのかという点について、お話してきました。


実際は、句動詞はネイティブが非常によく使う表現ということもあり、
ここで取り上げたメリット意外にも洋書や小説、海外のブログ記事が読みやすくなったり、日本人っぽい表現から脱却してネイティブっぽく聞こえるように話すことができる、などたくさんあげられます。


どれか一つでも皆さんのモチベーションにつながり、勉強をしてみたいと興味を持って頂けましたら幸いです。


今後句動詞の学習に関する記事もどんどん執筆していく予定ですので、一緒に頑張っていきましょう。


それではまた会いましょう。

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管理人: マルチリンガルジョニー

 

高校中退→1浪→京大法学部→セブ留学(1ヶ月)→上海留学(1年間)→専門商社就職→香港駐在→2年で退社→韓国でフリー→医学部受験講師

 

モットーは『語学=ライフスタイル』
話せる言語は日・英・中・韓・広です。
TOEIC990。新HSK6級。

 

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